現代川柳賛歌

日本にも色々問題があるようだ。川柳風に表現すれば、五輪を2億で引き寄せて賄賂とバレてコンサル料。作者:JOC&森。旅行も絵画も家賃まで使途は問わない資金法。作者:政治資金法に賛成した国会議員。眠れない治療終わるが国会に戻れば地獄行く先問えぬ自閉症。作者:甘利前大臣。全く困ったものだと思う。竹田JOC会長は、あくまで正式な契約に基づくコンサル料と言い張っているが、その出所もその後の流れも闇に包まれたままだ。官房長官までも「問題は無い」と言うのであれば自ら潔白を証明すべきだと思う。今は舛添都知事が火だるまになっている。身から出た錆びだから、因果応報そのものなので大した問題ではないが、ザル法の政治資金法を成立させた議員たちの罪は大きい。これ程議員の倫理が欠落し、順法であると主張する政治家も珍しい。「法に背かねば何をしても良い」と舛添は反面教師として訴え続けている。勿論反面教師の心の罪は政治家としての死刑に近いと断じて良いと思うのだが。嘗ては小泉政権時代の竹中総務相がいた。若い頃は元旦に日本にいなければ税金を払う必要が無いと自慢していた。その後総務相として人材派遣の改革を推進し、挙句の果てに人材派遣大手のパソナの会長に就任した。濡れ手に粟だ。ある意味で改革の成功者であり、人生の落伍者でもある。TPP交渉で名を馳せた甘利も過去の人になってしまった。一時は安倍内閣のナンバー2であったが、日本の細かい利権が好きだった。多分、大きな利権の交渉よりも小さな交渉に自信を持ち長けていたに違いない。世の中を川柳風に見渡せば、「法の下、掻い潜れば明日あり」ということか。余りにも情けな過ぎる。