旗日

今日5月4日は祝日らしい。カレンダーには「みどりの日」と表示されている。会社を退職してから既に十数年経った。働いていた時は、休日を考慮に入れて仕事を進める必要があった。だから祝日には敏感だった。2000年に成人の日などが月曜日に変わり違和感を覚えたことを思い出す。ところがリタイアすると鈍感になった。その後、みどりの日、海の日、山の日など訳の解らない祝日が増えたが、未だに自分の中には定着していない。自分が子供の頃の祝日には、日の丸国旗を掲揚する家庭が多かった。だから祝日の事を旗日と言っていた。今は日の丸を掲げる家は皆無に近い。「旗日」という言葉が死語になってしまった。入学式や卒業式の日も掲揚する学校は少ない。日の丸と騒ぐのは五輪の時だけになってしまった。これ程までに自国の国旗を愛さない国は珍しい。星条旗もユニオンジャックもトリコロールも、それぞれの国ではあらゆる所ではためいている。生まれて初めて海外に行った時、ロス空港に着いたとのアナウンスがあったが、本当に米国に着いたのだろうかと半信半疑だった。飛行機の窓から星条旗が見えた時、まさに米国に来たのだと実感した。それ程までに国旗の存在は重要だと思う。日本もそろそろ右翼というイメージを振り払い、日の丸を大切にする国になる時が来ていると思うのだが。