非凡なプロフェッショナル

世界最高峰のサッカーの英プレミアリーグで奇跡が起きた。岡崎選手が所属するレスターが優勝した。プレミアリーグには4強がいる。マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、チェルシー、アーセナルの4強で毎年優勝を繰り返している。強いチームには金が集まり、豊富な資金で優秀な選手を集めるから増々強くなる。一方弱いチームはその逆で増々弱くなる。格差社会の典型だ。レスターは貧乏チームだ。収入はビッグクラブの4分の1。レスターは波瀾万丈の時を送ってきた。昨シーズンは2部陥落寸前で踏みとどまった。その功績あるピアソン前監督を切り批難を浴びた。開幕前のオッズは5000倍で誰も優勝など予想もしなかった。ところがラニエリ監督を招聘してから快進撃が始まった。今までにプレミアリーグで優勝を経験した日本人選手はいる。マンチェスター・ユナイテッドの香川選手とアーセナルの稲本選手。だが二人ともレギュラーではなかった。でも岡崎選手はれっきとしたレギュラーだ。2トップの隠れトップともいうべき存在。自分の居場所を確立した。奇跡的な優勝を果たし、岡崎選手は何を語るのだろうかに興味があった。岡崎選手は「チームが勝つことよりも、自分が点を取ることが一番」と言う。普通チームプレーを大切にする野球やサッカーの選手は「自分の成績よりもチームが勝つことが大事」と言う。言葉が綺麗過ぎて迫力がない。ここに岡崎選手の非凡さを感じる。非凡なプロフェッショナルが集まったからこそ、レスターは優勝出来たのだと思う。おめでとう、岡崎選手。