子供の声は騒音なのか

我が家の近くの駅の周りに、あっと言う間に保育園が3つも出来た。今や働くお母さんが増え、保育園入園希望者は鰻上りの状況だ。まさに幼児のいない我が家でも、待機児童問題を身近で感じるようになってきた。早急に幼稚園や保育園を増設するとともに、小学生の学童保育も充実させる必要がある。ところが保育園開設に待ったをかける住民もいるようだ。先日は市川市で開園間近の保育所が住民の反対に遭い、開園が中止に追い込まれた。理由は、行政の説明の不手際もあるが、子供の声を騒音と捉える住民の反対パワーとのこと。更に、待機児童数が全国ワースト1の世田谷区でも反対運動が起きているようだ。所はあの田園調布。住民からは、地価の下落、交通量増加による危険性、騒音問題などを理由に反対の声が上がったとのこと。しかも、その住民の中には自民党の元閣僚も含まれていたというから驚きだ。閑静な住宅街で暮らす老人たちは、一体何を考えているのだろうかと疑ってしまう。我が家のすぐ近くに保育園がある。昼間は幼児たちの声が聞こえる。夕方になると、お迎えの車が多くなり、狭い道に駐車する。でも、迷惑だと感じたことはない。幼児の声を聞くと、老人が多い近所の雰囲気が若返ったように感じるし、自分の気持ちもリフレッシュする。閉塞感のある日本の将来が明るくなりそうな予感も与えてくれる。お迎えの車が多い時間は、出来るだけ車を乗らないようにしている。年寄りは時間持ちだから、用事があるときは時間をずらせば良いだけのこと。何の不自由もない。子供の声を騒音と捉える国などに明るい未来が来るなど絶対にあり得ないと思う。