カテゴリ:201604



30日 4月 2016
馬鹿な親が出来の悪い子を庇う。そんな典型例だと思う。勿論、いま市場を賑わしている三菱自動車の不正燃費事件のことだ。不正は明らかだが、三菱グループのドンである相川元三菱重工会長は、不正はたいした事では無いと嘯いている。燃費など誰も気にしていないと言う。事件が明らかになっても、会社を思っての事だろうから彼らを責めてはいけないと犯罪行為を庇護している。呆れて開いた口が塞がらない。三菱グループは結束が固い。悪い事をしてもグループが庇い助けるから、三菱自動車はなかなか更生出来ない。グループ29社の会長社長が一堂に会する金曜会が毎月開催されている。そのドンが三菱重工の相川元会長。その相川元会長の長男が、三菱自動車の相川社長だ。人的に馬鹿な親が出来の悪い子供を庇っている。2004年のリコール隠しの時は、御三家である三菱重工、三菱商事、三菱東京UFJ銀行が5千億円以上の支援をして三菱自動車を庇った。会社的にも馬鹿な親が出来の悪い子供を庇っている構図だ。その御三家が今業績悪化に苦しんでいる。三菱重工は大型客船事業でつまずき、小型旅客機MRJもなかなか飛び立てないでいる。三菱商事は資源ビジネスの失敗で最終赤字に転落した。三菱東京UFJ銀行はマイナス金利が経営を直撃している。三菱グループの凋落は、単に経済変化によるものとも思えない。金曜会には、獅子身中の虫が蔓延っているのかもしれない。
29日 4月 2016
青木功日本ゴルフツアー機構会長が中日クラウンズに出場した。会長がレギュラー大会に出るのは史上初で、73歳7カ月での出場は史上最年長記録。しかし、9番ホール終了後、右足痛で途中棄権した。この事が物議を醸している。青木は「若い人を育むことを狙い背中を見せる」意気込みだった。ところが、松井功副会長は「試合に出ている場合じゃない。その知名度を利用して企業に働きかけて大会スポンサーを増やすことだ」と批判している。日本の男子ゴルフツアーは人気が無い。観客は疎らで閑古鳥が鳴いているし、多くのスポンサーが撤退しテレビ中継も激減している。果たしてどちらの言い分が正しいのだろうか。松井の言うように、人気のないゴルフ大会に青木がスポンサー獲得に走ったところでスポンサーが増えるだろうか。増えるはずがない。青木が会長としてまずすべき事は、ゴルフ大会を魅力あるものに改革することだ。その為には、選手の意識改革や魅力ある会場への整備や観客を楽しませる工夫が必要だ。まずは観客を呼び戻すのが始めの一歩に違いない。観客が戻れば、スポンサーもテレビも付いて来るのは間違いない。残念ながら青木は途中で棄権してしまったが、青木が何故敢えて出場したのかは誰でも分かるはずだ。日本の男子プロ選手らが、青木の背中の意味を理解出来れば、少しは好転するに違いない。
28日 4月 2016
舛添都知事の豪華出張や湯河原別荘通いが内部告発され批判に曝されている。海外出張経費が8回で2億円。確かにかかり過ぎだ。随行職員が多いとのことだが、寝るだけで一泊20万円のスイートルームは常識を外れている。毎週末に公用車を使って湯河原の別荘に行き二日半滞在するという。ハイヤーに換算すると400万円分になるようで、金銭感覚もおかしいし、危機管理意識も欠如しているようだ。出張経費も公用車の使用もルールには則っているとのことなので、犯罪ではないようだが、人間としての品位に欠けている。この種の人間を見ると、Rightの翻訳である「権利」という二文字を思い出す。Rightを「権利」と翻訳したのは、徳川慶喜のブレーンを勤めた西周。この翻訳語は誤訳だと噛みついたのが福沢諭吉。Rightは、個人の好き勝手を認める概念ではなく、誰がみても妥当で正当性のあるものというのが真の意味だ。「権利」と訳してしまうと、個人が自らの利益のために主体となって主張することができる一切の利権という意味になってしまう。だから福沢はRightを「権利」と訳すのは誤りで「通義」と訳した。舛添は誤訳である「権利」を主張しているようだ。でも国際政治学者なのだから、Rightの意味は知っているはずだ。ということは、知識よりも生まれ持った品性が表に出ているということなのかもしれない。
27日 4月 2016
日本が受注を目指してきたオーストラリアの次期潜水艦は、フランスが受注することになった。中谷防衛相のコメントは「日本が選ばれなかったことについて大変残念」。何か変だ。防衛相の仕事は日本の防衛であり、決して潜水艦の売込みではない。いま日本の政治は、極めて経済一辺倒に傾き過ぎている。防衛相までもがアベノミクスに毒されているようだ。オーストラリアの首相が去年の秋にアボットからターンブルに替わった。アボット時代は、日本が受注競争の一番手にいると言われていた。アボットは、海洋進出を強行する中国の封じ込めを狙い、日米との連携強化を重視し、潜水艦計画もその一環に位置付けていた。ところが、ターンブルは実業家出身の経済通で、潜水艦計画でも雇用創出や経済効果に重点を置いた。日本は現地生産に消極的だが、フランスは積極的だった。しかも、オーストラリアにとって中国は最大の貿易相手だ。ターンブルは日中間の対立に巻き込まれることを恐れたのだろう。日本が受注出来なかった理由は、オーストラリアの首相交代による変化を読み取れなかったことだ。優秀な防衛相であれば、首相交代による国際関係の変化を敏感に感じ取ることが出来るはずだ。今回は潜水艦の売込みだけだったので良かったが、果たして国際情勢の緊迫時に適切に対応出来るのか、極めて心配な種が一つ増えたようだ。
26日 4月 2016
大多喜へ1泊で旬の筍を食べに行く事は決まったが、次の日の行動が決まらない。この辺りは、もう何度も来ているので、今更目新しい観光名所などは無いと思っていた。でもカミサンが何処に寄るのかと迫ってくる。自分は追い込まれ必死に考えた。その時閃いたのが「波の伊八」。いつしかテレビで見たことがある。北斎に影響を与えた美術界の重要人物だ。千葉県にも歴史的に有名な彫刻師がいた。今回は「伊八」をテーマに廻ることにした。まずは宿から近い行元寺へと出発。行元寺には、波の伊八と偉名を取る「波に宝珠」の欄間がある。北斎はこの欄間を見てかの有名な「神奈川沖浪裏図」を創作し、これがゴッホに伝わり、更にドビュッシーの交響曲ラ・メールの誕生になったと言われている。実物の「波に宝珠」の欄間を見て、その波の表現力に驚いた。浮世絵は、波の表現といい雨の表し方といい抜群に優れたものがある。まさにここに起源があることを肌で感じた。更に次なる寺を目指した。太東崎の飯縄寺。この寺は天狗と牛若丸の彫刻で有名らしい。話は変わるが、太東崎はカミサンとの初デートの場所だ。こんな所に伊八が眠っているとは夢にも思わなかった。この寺は本堂も鐘楼も伊八の彫刻で埋め尽くされている。圧巻は、本堂の「天狗と牛若丸」。カタログや写真で見ると、どうという事は無い。寧ろ見たいと思う願望が生じない。ところが、実物には圧倒された。極めて奥行きが深い。どうしたらこれ程立体的に彫れるのだろうかと自分の目を疑った。説明によると一本の太い木から削り出したとのこと。この「天狗と牛若丸」が伊八の代表作と言われている。実物を見ると、心底その実力がヒシヒシと伝わってきた。まさに波の伊八を堪能した旅行であった。
25日 4月 2016
我が家の旅行計画は極めて即断即決だ。天気の悪い日に旅行などしても面白くない。旅行は天気の良い日に限ると思っている。だから殆んどの場合は、週間天気予報を確かめてから旅行先を決める。だが今回は例外中の例外。今日の旅行は天候不明の3か月前の1月末に決めた。行き先は、部屋付き露天温泉があって、旬の筍を堪能出来る隠れ宿。この宿は人気があるので間近には予約不能。部屋付き露天温泉と旬の筍の魅力で、敢えて冒険した次第。ところが、幸か不幸か、いや、まことに幸いにして天気は抜群。晴れて温度も湿度も極めて心地よく言う事なし。今日は絶好のドライブ日和だ。いつものように東京ドイツ村に立ち寄りパターゴルフを楽しんだ。東京ドイツ村のパターゴルフ場は極めて手入れが良い。千葉県内有数のパターゴルフ場だと思う。ちなみに1番は印旛沼の谷養魚場のコースと思うので、2番目ではあるが。途中で粟又の滝に立ち寄った。相当前から一度は行ってみたいと思っていた所だ。急な坂道を徒歩で下って、帰りは登るので、年寄りにとって良い観光地とは言い難い。だが、実際に粟又の滝を間近に見ると、来て良かったと思った。奇景でありかつ存在感がある。宿に着きビールを煽ってから露天風呂に浸かりその後昼寝。露天の周りの竹林には竹の子が育っていた。その後の夕食は大多喜の筍三昧。美味かった。宿の主によると大多喜の筍はエグ味が無いとのこと。確かに実際生まれて始めてエグ味にない筍を経験した。一言でタケノコと言っても、竹の子有り、筍有りで味も表現も様々だ。でも筍が美味しいことを心底実感した。大多喜の筍が、福島原発事故による放射能汚染から立ち直り、元気な状態で市場に出回るようになった。良かったと思う。
24日 4月 2016
新緑が綺麗だ。花も葉も無い木々が緑に覆われ始めた。つい2週間前には、柿の木も梅の木にも葉っぱなどは無かった。それが生まれましたと挨拶するかのように、眩しく軟らかな緑の光を放っている。我が家の隣には、三百坪ほどの広い敷地の家がある。少し坂の上にあり、自分の居場所の二階の書斎から見ると、丁度一階にあるかのような目線上に、まるで自分の庭のように見える。自分は書斎の机に向かっていることが多い。だから、隣の庭は自分の一部でもある。まさに自分にとっての借景なのだ。隣人が庭で何をしているのか、いつ庭師が入るのかも分かる。だが、先日その主が亡くなった。数日後ダークスーツの人たちがうろつき始めた。咄嗟に、この土地も売られ、切り刻まれて何軒かの住宅になってしまうのだろうことが憶測出来た。その主は極めて偏屈で、近所付き合いは皆無。自分から見ても、偏屈で傲慢で、近寄り難い人物だと思っていた。体が悪くなる前は、時々庭の手入れをしていた。素人の自分から見ても庭いじりはかなり苦手のようだが、ある時藤を植えていたことがあった。それなりに一生懸命やっていた。でも主は藤棚は作らず、間に合わせの棒を刺して藤の弦を誘導していた。どう見ようが失敗に違いない。素人以前の腕だと思った。今、藤はだらしなく地を這っている。しかし、今年の隣家の藤は綺麗だ。綺麗と言うよりは勢いがある。その勢いが自分の目に迫ってくる。今まで一言も話したことのない隣の主の意気込みが吹き込まれているかのようだ。せめて生きている間に、嫌いではあるが一言話せれば良かったのにと思う。藤の艶やかさが、そう語りかけているような気がした。
23日 4月 2016
オバマ米大統領が、英国はEUを離脱すべきではないと強い警告を発した。首脳が外国の国民投票の是非について言及するのは極めて異例だ。英国では6月にEUからの離脱を問う国民投票が実施される予定になっている。英国国内の賛否は五分五分。キャメロン首相は反対派で、ロンドン市長は賛成派。拮抗している。オバマの眼中には、EUとの環大西洋貿易投資協定交渉を優先したいとの思惑がある。更に英国がEUに留まれば、ある程度EUをコントロール出来ると思っているのだろう。英国がEUに留まればオバマにとっては願ったり叶ったりだ。一方反対派のキャメロン首相は賛成派に圧され気味の情勢だ。他力本願であろうとも何とか立て直したいと願っている。両者の思惑は一致した。恐らく、キャメロンがオバマに応援演説を頼んだに違いない。ところが、オバマは図に乗って「EUを離脱すれば、貿易協定締結交渉の優先順位で、英国は列の後ろに並ぶことになる」と、英国に対し屈辱的な言葉を吐いてしまった。英国民は、米国と対等と思っている人が多い。オバマの一言がキャメロンを勇気付けたことは間違いないが、同時に賛成派の勢いに油を注いでしまったに違いない。英国民は、最早任期切れ寸前でレームダック状態のオバマの言葉を信じて良いのだろうか。英国民こそ、米次期大統領選を注視し、賛否を発信すべきだと思う。
22日 4月 2016
我が家のカミサンは大の猫好きだ。散歩中でも猫を見つけると、猫が近づいて来るまで辛抱強くじっと待つ。だからいつも散歩には時間がかかる。最近近所の外猫がカミサンに懐き後を追って来るようになった。いや、カミサンの方が外猫に懐いていると言うべきだろう。今日は買い物の為近くにあるららぽーとに行った。入口にペットショップがある。ららぽーとに行くといつもそこに立ち寄り猫を見るのが常だ。猫が1匹60万円もする。中には100万円以上の猫もいる。値段の高さにビックリし、この猫を買う人もいるのかと二重にビックリする。今は猫界のダックスフントと異名を持つマンチカンという種類の猫に人気があるらしい。一方新聞には「猫カフェ業務停止命令」の記事。東京都が全国で初めて動物愛護管理法に基づき1カ月間の業務停止を命じる行政処分を出した。悪臭や病気で利用者から苦情が相次ぎ何度も立ち入り検査をしたようだ。昨年6月の登録更新時には10匹と申請していたが、12月の立ち入り検査では62匹の猫がおり、うち44匹が病気に罹っていたとのこと。なかには人気のマンチカンもいたとか。都は改善命令を出したが猫カフェが従わなかったため、業務停止命令を出したという次第。猫にも天国と地獄があるようだ。
21日 4月 2016
三菱自動車が恒例となった不正事実を公表した。燃費を実際よりも5~10%低く偽り、低燃費車として62万台以上も販売していたとのこと。技術者は自動車の燃費を0.1%改善するのに汗水垂らして研究するのだから、10%もの不正が如何に桁外れに大きいものかが分かる。三菱自動車の不正は五輪開催周期と同調している。シドニー五輪の2000年はリコール隠し、2004年のアテネは三菱ふそうのリコール隠し、2012年のロンドンはリコール対応遅れ、そして今年のリオは燃費不正なのだから、まさに恒例行事と言えそうだ。社長は記者会見で、当時の性能実験部長が不正を指示したと言い訳しているが、一人の部長だけでこれ程の不正が出来るはずがない。会社ぐるみの違法行為であることは間違いない。これまで不正を続けてきながら、今更一社員に罪を被せるなどとは、芯から腐りきった会社なのだろう。不正対象車種はeKワゴンとeKスペース。これは日産にも供給されており日産名はデイズとデイズクルーズ。不正発覚は日産が燃費の規格と実態が異なっていることに気付いたから。日産の指摘に対し社内調査をした結果判明したというから、如何にも間抜けな話だ。三菱グループは良くも悪くも結束が固く助け合う。三菱自動車の度重なる不祥事は、三菱グループが抜本的に更生させずに甘やかし続けた結果と言えそうだ。子供の教育でも、甘やかし続ければロクな人間にしか育たない。そう育つと自律的な更生は望めない。対策は誰の目からも明らかだ。2020年の東京五輪には三菱ブランドは消滅しているかもしれない。

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