三菱村の獅子身中の虫

馬鹿な親が出来の悪い子を庇う。そんな典型例だと思う。勿論、いま市場を賑わしている三菱自動車の不正燃費事件のことだ。不正は明らかだが、三菱グループのドンである相川元三菱重工会長は、不正はたいした事では無いと嘯いている。燃費など誰も気にしていないと言う。事件が明らかになっても、会社を思っての事だろうから彼らを責めてはいけないと犯罪行為を庇護している。呆れて開いた口が塞がらない。三菱グループは結束が固い。悪い事をしてもグループが庇い助けるから、三菱自動車はなかなか更生出来ない。グループ29社の会長社長が一堂に会する金曜会が毎月開催されている。そのドンが三菱重工の相川元会長。その相川元会長の長男が、三菱自動車の相川社長だ。人的に馬鹿な親が出来の悪い子供を庇っている。2004年のリコール隠しの時は、御三家である三菱重工、三菱商事、三菱東京UFJ銀行が5千億円以上の支援をして三菱自動車を庇った。会社的にも馬鹿な親が出来の悪い子供を庇っている構図だ。その御三家が今業績悪化に苦しんでいる。三菱重工は大型客船事業でつまずき、小型旅客機MRJもなかなか飛び立てないでいる。三菱商事は資源ビジネスの失敗で最終赤字に転落した。三菱東京UFJ銀行はマイナス金利が経営を直撃している。三菱グループの凋落は、単に経済変化によるものとも思えない。金曜会には、獅子身中の虫が蔓延っているのかもしれない。