時代遅れな道具

内閣府の消費動向調査によると、2人以上の世帯でスマホを持つ世帯の割合がガラケーを初めて上回ったとのこと。ガラケーはガラパゴス携帯の略だから、ガラケーを持っているのは年寄りだけで、すでにとっくの昔にスマホ一色になっているものと思っていた。今年になって逆転したとは意外な感じがする。我が家は2人暮らしで、2人との未だにガラケーだ。通話とメールに使うだけだからガラケーで充分。しかもスマホに較べガラケーの利用料金は極めて安い。逆にインターネットを使いこなせない人がスマホを持つなどということは、見栄以外の何物でもないとも思ってしまう。テクノロジー関連の情報サイトが「日本の超時代遅れな5つのもの」に、CD、新聞、FAX、DVDレンタル、ガラケーを挙げている。日本企業の生産性が低い理由は、アナログを捨てきれずデジタル化移行に失敗したからだとも指摘している。でも自分は、そうは思わない。確かにデジタル化した方が生産性が良くなる部分はある。でもデジタル化が全てではない。日本では、単に情報のやり取りだけではなく、直接顔を合わせないと伝えられない局面が多い。YESとNOだけでなくグレーを伝える重要さを外人は理解していない。そういう意味で、日本企業のシステムは優れていると思う。一方我が家は未だに新聞、FAX、DVD、ガラケーの世界にある。生産性を追及する必要もない。パソコンより新聞の方が読み易いし、FAXは固定電話に付いているオマケのようなものだし、ガラケーは経済性が優れている。水が低きに流れるように、我が家では時代遅れな道具が使い続けられていくようだ。