タクシー運賃と運転手の質

タクシー初乗り運賃を値下げする方向で検討が進められているようだ。大手の日本交通が都内の初乗り運賃を、現在の「2キロ730円」から「1キロ410円」に変更を求める申請を国交省に行った。初乗り後80円ずつ加算され2キロで現行と同じ730円になる設定だという。要するに運賃の値下げではなく、2キロ内を細かく設定して、短距離でも気軽に乗ってもらい利用を増やすのが狙いのようだ。タクシー業界では初乗り運賃引き下げによる収益減への懸念が根強いようだが、2キロ以上利用する場合でも、410円ならばタクシーに乗ろうとする客は増えるに違いない。懸念は幻に終わると思う。車両台数の7割を超えるタクシー会社が同様の申請をすれば、国交省が認可に向けた審査に入るとのこと。認可されれば来年4月には410円タクシーが実現しそうだ。だが、自分は原則的にタクシーには乗らないようにしている。最近の運転手はマナーが良いらしいが、昔は酷かった。態度は悪かったし、短距離を頼もうものなら睨みつけられた。その経験がトラウマになっている。最近でも偶にタクシーに乗らざる得ない場合がある。偶々その運転手が丁寧でマナーが良いと感動したものだ。それほど質の悪い運転手のイメージが頭の中にこびり付いている。運転手の質の評価は、平均点では決まらない。全体的に質が良くても、一部が悪ければ評価はそれに引きずられるものだ。これを契機にタクシー業界が一団となって質の悪い運転手を絶滅させれば、誰にとってもタクシーは気軽に利用出来る便利な乗り物になると思う。