医療費アップも考えようによっては

新年度が始まり、健康に関わる様々な制度も変わるようだ。国民年金保険料も介護保険料も上がり、紹介状がないと大病院の初診料は5千円以上の追加負担になり、おくすり手帳を持たないと医療費が40円ほど高くなる。医療費負担が大きくなるのは困りものだが、考えようによっては良い点もある。町医者の紹介状が無いと、大病院の初診料が高くなるのは、大病院集中を緩和する効果がありそうだ。でも、このやり方は小手先過ぎる。本来は、大病院は高度な医療を必要とする患者だけを対象にするべきだ。そして大病院は医療技術そのものを高める研究に重点化すべきものだ。本来のあるべき姿を明確にしてから、軽度の一般患者をオフリミットする方策を採るべきだと思う。現在おくすり手帳を持たない人は、2人に1人とのこと。薬の乱発や飲み合わせ不具合を防止するには、一人ひとりがおくすり手帳を持つことが極めて効果的だ。だが、今までは、おくすり手帳を断った方が20円ほど安かった。だから持たない人が多かった。だが、新年度からおくすり手帳を持たないと40円ほど高くなることになった。一つのシステムを導入し定着させるために、追加料金がかかるのでは普及は望めない。今回のようにおくすり手帳を持てば安くなると聞けば、誰でも手帳を持つようになるはずだ。賢い改定だと思う。厚労省も国民の気持ちになれば出来ることを実感するに違いない。