蘇えったSTAP細胞

小保方さんの捏造と言われていた「STAP現象」を、米テキサス大学の研究者らが発見し、その存在を証明したとのこと。マウスの骨格筋肉の細胞が怪我の外的刺激によって初期化し、細胞が多様性を示す幹細胞になったと発表した。実験では、皮膚、筋肉、心臓、肺、腎臓、脾臓、および脳などの組織を作ったことが証明された。STAP細胞は、細胞にキャピラリを通すなどの強いせん断力を加える物理的な刺激で初期化すると定義している。発見と作製方法は違っていても、理研が定義したSTAP現象と同じ原理だと言える。STAP細胞については、このブログでも何度か書いた。能無しを露呈した理研幹部たちでは、実験自体がインチキだった訳ではなく論文の書き方に問題があったのではないかと推察した。STAPという名のオセロゲームでは、証明次第では白と黒がひっくりかえるオセロゲームの最中に在ると指摘した。今現実にオセロの駒が一斉に白に変わろうとしている。小保方さんは米テキサス大学の論文を読んで何を思っているのだろうか。自殺した理研の笹井副センター長は、あの世で自ら命を絶ったことに後悔していないのだろうか。そして野依前理研理事長や若山山梨大学教授は、科学的真実を軽んじた罪の深さを真摯に反省しているのだろうか。小保方さんは、詰まらない本などを出さずに、ガリレオのように「それでも地球は回る」と言い続けるべきだった。嬉しくもあり、悲しくもあり、少し残念。