迷走する党名変更

民主/維新の党名変更が迷走している。自ら決める事が出来ないので、党名を募集して応募の多いものにすることにした。3日間で2万件もの応募があり、その結果は1位「民主党」2位「立憲民主党」3位「民新党」だった。ところが、結果を無視し民主の推す「立憲民主党」と維新が推す「民進党」の2つの候補に絞り来週決めることになったとのこと。しかし、公募の結果通り1位の「民主党」にすべきだと思う。公募時の約束であるし、維新の半数は出戻りなのだから、そのまま「民主党」を名乗るのが最も素直だ。一方、民主の推す「立憲民主党」には相当な違和感がある。立憲とは、自ら憲法を制定しようとする政治グループが名乗るべき党名だ。でも民主は護憲派。憲に拘るのであれば「護憲民主党」と名付けるべきだと思う。ちなみに「立憲」が似合うのは自民党だから、自民が立憲自民党と改名するのならば腑に落ちるのだが。維新の推す「民進党」もイメージのギャップが大き過ぎる。「民進党」と聞いて思い浮かぶのは、選挙に圧勝して今度政権に就く台湾の「民進党」。台湾の民進党は、親中主義の国民党に替わり、中国とは一線を引く政策を取ることになっている。だが、民主は、中国の属国になっても良いと思われるほど中国が大好きだ。「民進党」では増々混乱してしまう。もっとも、それが維新の目眩し戦法なのかもしれないが。それにしても、公募の目的は一体何だったのだろうか。民主/維新は、民主主義の原則、漢字の意味、世界の常識を再勉強すべきだと思う。