年越しそばと年明けうどん

香川県の「うどんかるた」にクレームがつき発売中止になったが、一転して販売すると発表した。クレームがついたのは読み札の「つ」で「強いコシ 色白太目 まるで妻」。中止の理由は、県に電話で「良いイメージで受け取らない人もいるのでは」とたった1件の指摘があった為だという。特に悪いイメージがあるとは思えない。クレーム内容も抗議ではないし、たったの1件だ。県の過剰反応としか言いようがない。最近は、庶民の声が政治や行政を動かす傾向が強くなりつつある。ザハ・ハディドの新国立競技場デザインが没になったのも庶民の声が大きかったからだ。それはそれで良いのだが、行政の過剰反応はいただけない。詰まらないニュースだったが、副産物として少しは得たものが有った。そもそも、何故「うどんかるた」などを作ろうとしたのかに興味があった。調べてみると、香川はうどんが名物。うどん業者が中心になって「年明けうどん」というキャンペーンを数年前から始めたようだ。年越しそばがあるなら年明けうどんがあってもいいはずと。紅い明太子やカニカマなどをうどんにのせて正月に食べる。白いうどんとあわせて「紅白」でおめでたい食べ物になるということのようだ。その年明けうどんの普及の一環として「うどんかるた」を制作したという。全国から作品を募集したというから、全国的な宣伝になったに違いない。今回の販売中止も怪我の功名になるかもしれない。我が家では、毎年大晦日に年越しそばを食べている。今度の正月は年明けうどんを食してみようと思う。