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31日 12月 2015
静かな大晦日を迎えた。道路は車が疎らになり、通りからは人影が減った。みんな田舎に行ってしまったのかもしれない。ボーボー頭で年を越したくない。行きそびれていた床屋に行くことにした。混んでいるのは覚悟していたが意外にガラガラだった。床屋のおじさんは、以前は大忙しだったが、最近はお客が分散してきて、今年はとても楽ですと喜んでいた。明日から孫たちが我が家に遊びに来る。子供たち夫婦6人と孫6人が一堂に揃う。孫たちのために苺を用意することにした。近所のららぽーとのスーパーに買い出しに行くことになった。ららぽーとの人ごみは、普段の平日と変わず空いている。ところが安売りで有名なスーパーは大賑わいだ。入口から果物野菜・魚・肉と並んでいる。入口の苺を買って奥に進むと人で溢れ返している。魚売り場を過ぎたところで戻ろうとしたが、最早人の流れに押し戻され、レジに進む道しか残されていない。だがその先には20程あるレジに各々約20名程の客が並んでいる。結局レジを通過するのに20分も要した。時間的には高い買い物だった。一見人がいなくなったと思っていた街でも、意外に多くの人が自宅で正月を迎えることを実感した。田舎に戻れる楽しさもあるだろうが、家族と共に自宅で年を越せることも幸せの一つに違いないと感じた次第。
30日 12月 2015
久し振りにマンション管理士の仕事を思い出した。国交省が老朽化したマンションや団地の建て替えを進めるため規制を緩和すると発表した。現在建て替えの合意が得られず老朽化しているものが多い。区分所有法では、建て替えには所有者の5分の4以上の同意が必要だが、このハードルが意外と高い。国交省の案は、建物が同じ敷地に2棟以上ある場合、福祉施設や公共施設も含めて再開発すれば3分の2以上に下げるというもの。街の再開発の手法を流用している。同じことをするのに、違う法律を使えば出来るという事自体陳腐な浅知恵だと思うのだが。現実問題として、マンションや団地の老朽化は激しく、建て替えニーズは極めて高い。だが現実には進まない。それには理由がある。残りの5分の1の住民が単に反対している為ではない。賛成したくても出来ないことに問題が有る。老朽化した住居の住民は年金暮らしの老人が多い。今更住居のために大金を叩く余裕はない。今まで築いてきたコミュニティも壊れてしまう。規制を単に緩めることは、弱者を切り捨てることに繋がる。反対するのは当たり前だ。従って、当局が老朽化解消を推し進めるには、同意率を下げることではない。5分の1の住民の不利益を解消することにあるはずだ。例えば、容積率を緩和し増床した部分の益を住民に還元するとか、転居に関する費用やその後の処遇を厚くしてあげるとか、方法は色々ある。お上は数字だけで判断する。下々の実態を見ていない。江戸時代と何も変わらない。再び明治維新をと思いたくなる。
29日 12月 2015
日韓両国が国交正常化50周年の今年の最後に、慰安婦問題について「最終的かつ不可逆的な解決」を見たと発表した。慰安婦問題の真相は分からないが、自分は以下のように理解している。かの戦争中に軍隊が慰安婦を使っていた。殆んどの慰安婦は本人の意思で慰安婦になった。慰安婦は高給取りで、当時優雅な暮らしをしていたと米兵が証言している。ところが、韓国では金目当ての韓国人ブローカーが、貧困家庭の女性を問答無用で人さらい紛いに送り込んだ事実があるようだ。韓国と元慰安婦は、この行為全てが日本軍の犯罪行為だと抗議している。一方日本は強制的な行為はなかったとしている。自分は、慰安婦問題は朝日新聞の記者がでっち上げたねつ造だと思っている。だが、村山元首相や河野洋平が事実として認めたため、真実ではないのに事実という事になってしまった。その後事実として独り歩きを始めたので、歴代首相は事実を認めなくても事実と言わざるを得なくなってしまって現在に至っている。最も事実と認めないうちの一人の安倍首相が、事実と認め最終的な解決に至った。自民の一部は不満に思っているが、自分は素晴らしい決断をしたと思っている。この種の問題は言い出したら切りが無い。エスカレートするだけで双方に不満だけが残る。何処まで行っても実りは無い。一歩も二歩も退いて、この問題に片を付けたことは大人の決断で快挙と言える。今後中国、台湾、東南アジア諸国から同様なクレームがあるかもしれない。戦後70年を迎えた今、戦争について全ての決着を付けるべき時だと思う。
28日 12月 2015
スーパーで珍しくライムを売っていた。自分はジンライムが好きなので、見るなりすぐにカゴに入れた。でもジンライムを作る訳ではない。愛飲アルコールは麦焼酎。ドライジンではなく麦焼酎にライムの輪切りを入れる。麦焼酎には柑橘系が良く合う。王道はカボスだ。普段は手に入り難いのでレモンで代用することもある。先日テニス仲間から大分のカボスを貰った。早速焼酎に入れて飲んでみると、格別に美味い。王道であることは間違いなしと実感した。でも日向市のヘベスも美味い。カボスには種があるが、ヘベスには種もなく、かつジューシーだ。日向市に2年間単身赴任で住んでいた自分にとって、ヘベスはカボス以上だと内心では思っている。ヘベスは日向の長曾我部平兵衛さんという人物が見つけたと聞いた事がある。平兵衛さんに感謝。ヘベスとは友達になった。浮気をする訳ではないが、今日のライムも極めてグッド。人に例えると、カボスは苦み走ったいい男、ヘベスは端麗な若い女性、ライムは颯爽とした好青年という感じがする。みんな魅力的だ。
27日 12月 2015
理化学研究所が合成した原子番号113番の元素が国際的に新元素と認定される見通しになったとのこと。その名は「ジャポニウム」。勿論日本初の新元素だ。自然界には92番のウランより重い元素は存在していない。それ以降人工的に合成された元素が新元素として名を馳せている。自分が学生だった半世紀前は102番目のノーベリウムが最後の元素だった。ノーベル賞創始者のアルフレッド・ノーベルからこの名が付けられたことで有名だ。もう、それから11個も新元素が命名されたことになる。学生時代は、その102個の元素名を全て暗記出来た。だが、今はせいぜい初めの10個位しか諳んじられない。記憶力が10分の1に低下してしまったという証拠なのかもしれない。現在、元素は未確定を含め118番まで見つかっている。新元素は発見しても第三者が実験的に確認しなければ認定はされない。113番目のジャポニウムは、10年以上前に森田九州大教授が、亜鉛をビスマスに高速で衝突させ、核融合反応により生成させた。でも元素発見の面白さには裏話がある。森田九州大教授の実験の約半年前に、ロシアの研究所が別の方法で成功したと発表していたのだが、裏付けが不十分と判断され却下されたようだ。新元素も実験的証明がしっかりしていなければ認知されないという訳だ。このちょっとした差がロシアのロシウム(?)ではなくジャポンのジャポニウムになったという次第。何事も詰めが肝心のようだ。
26日 12月 2015
最近テニスをする時間が減った。体力的にきついから練習は2時間程度が限度で、ゲームも多くて2ゲームといったところ。でも、忘年会には必ず参加するようにしている。今日はテニスの忘年会。去年は太宰治で有名な大正レトロの古い割烹旅館だったが、料理が今一。評価も今一。と言う事で、今年は打って変わってイタリアン風パブの貸切になった。ところが、この店、貸切に慣れていないようだ。定刻通りに始まったのに、料理も酒も出てこない。暫らく待ってようやく出てきたのがクラフトビール。やっとアルコールにありつき乾杯したものの、味に癖が有り、お代わりする者も少ない。そして更に大分待った末オードブルが出てきた。全員すきっ腹で飲んだので回りが早い。ワイン、日本酒、カクテルのオンパレードが始まった。30分遅れで、いつものテニスの忘年会ムードになってきた。テニス仲間との飲み会はいつも楽しい。テニスが好きだという共通点がある。スポーツが好きだから、気転が効いて反応が速く小気味いい。だから、飲んでいる時もスポーツのような爽快さを味わえる。何よりいいのは、気楽に飲み会を楽しめること。飲み会に義理で参加する者がいると、伝染病のように全員に感染し興ざめしてしまうことがある。それが無い。かくして、大酒を飲み、最後には何を話しているか分からなくなる。何を話したかを覚えていないから、また明日にはテニスの相手が出来る。体力が落ちてもテニスが続けられる。そしてこの文の冒頭に戻る。この繰り返しでテニスは続いていく。
25日 12月 2015
本はAmazonで買うことにしている。買いたいと思った本を本屋で見つけることは難しい。今流行りのベストセラーならば、店頭にいやと言う程積んであるが、タイミングがずれるともう見つからない。だから本は、欲しいと思った時にAmazonで購入することに決めている。本業界にはディスカウント制度は殆んど無いが、Amazonならばポイントが付き、その分安く買えるメリットもある。そのAmazonがマスコミを賑わしている。僧侶手配サービスの「お坊さん便」を始めたからだ。何と葬式の時の僧侶もAmazonで頼めることになったのだ。先祖代々地元に住んでいる人は別だが、殆んどの都会人はお寺との付き合いが無い。宗派も拘らない。かと言って仏式の葬式にお坊さんは必要だ。お布施と言うか料金と言うかは分からないが明朗会計で安心感もある。現代のニーズに極めてマッチしているようだ。ところが仏教会は「宗教行為をサービス商品化している」と異議を唱えているとのこと。Amazon経由でもお坊さんが派遣されるのだから、仏教会の領域が侵される訳ではない。問題は租税制度にありそうだ。お坊さん個人が得たお布施は所得税の課税対象になるが、法人に入った場合は法人税が非課税になる。このまま商品化が進めば、そのうち宗教行為も課税対象になってしまうのではという恐れがあるからだろう。しかし、逆に今の時代に何故宗教団体は課税対象にならないのだろうかと疑問が生じてくる。お坊さんから説教など聴く人などまずいない。お坊さんと言えば、葬式の時だけ頼む存在だ。最早誰しもサービス商品と思っている。お坊さんが課税対象を免れるには、仏の道を説く本来の宗教行為に徹することこそ、本人を含め全ての人を救うことになると思うのだが。
24日 12月 2015
ヒジキに含まれる鉄分が9分の1に減ったという新聞の小見出しに驚いた。すわ、ヒジキまでも遺伝子組み換えの犠牲になる時代になったのかとびっくりした。文科省が、食品成分に関する国内唯一の公的データである日本食品標準成分表の改訂版を公表した。ヒジキに含まれる鉄分が約30年ぶりに改訂され、100g当たり55mgが6mgになるという。内容的には何てことはない。製造時に使う釜が鉄製からステンレス製に代わったことが原因とのこと。だが、ヒジキにとってはダメージが大きそうだ。なにせ「鉄分の王様」の座から陥落してしまうのだから。文科省の日本食品標準成分表もかなりいい加減なものだということがバレてしまった。しかし、鉄以外のミネラルは変わらないようだから、ヒジキはホッとしているかもしれない。鉄がこれ程溶けるとなると、アルミ鍋でもアルミが溶け出しているのだろうかと心配になる。フッ素加工のフライパンもある。フッ素の影響は無いのだろうかとも考えてしまう。一方鉄が良さを発揮する分野もある。南部鉄瓶だ。お湯がまろやかになり美味しくなる。今回のヒジキの鉄分は、調理器具には注意を払えという警告なのかもしれない。
23日 12月 2015
香川県の「うどんかるた」にクレームがつき発売中止になったが、一転して販売すると発表した。クレームがついたのは読み札の「つ」で「強いコシ 色白太目...
22日 12月 2015
メドピアというサイトがある。理念は、医師を支援し結果として患者を救うこと。ビジョンは医師たちの知識・知恵を集め医療を再発明することとある。簡単に言うと、医師たちのSNSだ。だが勿論、自分は医師ではない。だからメドピアのサイトには入っていけないので詳細は分からない。でも報道でその情報の一部を知った。約3千人の医師が回答した結果、医療界を表す今年の一字は、1位が「偽」、2位が「乱」、3位が「忍」だったとのこと。回答理由は、「偽」は群馬大病院の手術後の死亡、「乱」はSTAP細胞を代表とするさまざまな不祥事、「忍」は勤務医の厳しい労働環境の更なる悪化、と答えている。1から3位に殆ど得票差は無いので、偽、乱、忍、全てが医師たちの本音にようだ。傍から見ると、医師たちの将来は約束されているし、殊更悪い人が多くいるようには思えないし、生活は優雅に見える。回答とのギャップが大き過ぎる。そこで少し考えてみた。今年の一字と言われれば、普通は自分の生活を中心に考える。ところが、回答した医師たちは、自分の周りではなく医師界のことを考え憂いている。群馬大やSTAP細胞は、ほんの一人か二人の問題なのに。要するに回答した医師たちは、極めて高い見識を持ち合わせているという証明なのだろう。問題は、勤務医の労働環境の悪化だ。開業医は天国だが、勤務医は地獄だと聞いた事がある。メドピアで発する勤務医の叫びに、厚労省や日本医師会は耳を傾けるべきだと思う。勤務医の処遇が良くなれば、日本の医療も変わると思うのだが。頑張れ勤務医、メドピア。

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