大晦日の幸せ

静かな大晦日を迎えた。道路は車が疎らになり、通りからは人影が減った。みんな田舎に行ってしまったのかもしれない。ボーボー頭で年を越したくない。行きそびれていた床屋に行くことにした。混んでいるのは覚悟していたが意外にガラガラだった。床屋のおじさんは、以前は大忙しだったが、最近はお客が分散してきて、今年はとても楽ですと喜んでいた。明日から孫たちが我が家に遊びに来る。子供たち夫婦6人と孫6人が一堂に揃う。孫たちのために苺を用意することにした。近所のららぽーとのスーパーに買い出しに行くことになった。ららぽーとの人ごみは、普段の平日と変わず空いている。ところが安売りで有名なスーパーは大賑わいだ。入口から果物野菜・魚・肉と並んでいる。入口の苺を買って奥に進むと人で溢れ返している。魚売り場を過ぎたところで戻ろうとしたが、最早人の流れに押し戻され、レジに進む道しか残されていない。だがその先には20程あるレジに各々約20名程の客が並んでいる。結局レジを通過するのに20分も要した。時間的には高い買い物だった。一見人がいなくなったと思っていた街でも、意外に多くの人が自宅で正月を迎えることを実感した。田舎に戻れる楽しさもあるだろうが、家族と共に自宅で年を越せることも幸せの一つに違いないと感じた次第。