雨後の竹の子党

維新の党が分裂して、維新の党とおおさか維新の会になり、どちらにも属さない数名が離党した。その離党組が「改革結集の会」を結成した。自民党に対抗できる政治勢力を作る旗振り役をしたいと述べている。まさか本気でそう考えている訳ではあるまい。政党交付金目当てであることはバレバレだ。次世代の党は党名を「日本のこころを大切にする党」に変えた。結党時のメンバーであった石原慎太郎は引退し、党首の平沼赳夫は離党して自民に寝返った。元々郵政民営化反対で自民を追い出されたロートルばかりの集まりだった。「次世代」という言葉が最も似合わない党だったから、変えるのには一理ある。だが党名変更に反対した1名が離党し4名になってしまった。このほかに、日本を元気にする会、生活の党と山本太郎となかまたち、社会民主党、新党改革、無所属クラブ等々数名しかいない会派が沢山有る。「鶏口となるも牛後となるなかれ」という諺があるが、政治家には不向きだ。政治は一人では何も出来ない。数ある意見を妥協しながら集約して一つのパワーを生み出し、世の中を変革していくのが政治家の仕事だ。そう考えると、雨後の竹の子みたいな小集団は、名と口ばかりで何の役にも立ちそうもない。だが、もし政治をゲームと考えれば、これらの小集団は皆国会劇場の主役たちに違いない。ひょっとすると彼らはゲームを楽しんでいるのかもしれない。