温暖化と寒冷化

脱炭素社会を目指す国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議COP21で、パリ協定が採択された。地球温暖化防止に向けて歴史的な全員参加だと、新聞の見出しが躍っている。COP21の成果は、世界の炭酸ガス排出量の半分を占める米中が参加したこと、先進国と途上国の溝を埋めたこと、少なくとも全員参加で責任を負うこと、だと思う。反面課題も残した。各国とも約束はしたものの結果の責任を負わないので実効性は極めて不透明だ。しかも各国の目標値の前提条件がバラバラで、世界トータルでの削減目標が良く分からない。でも何はともあれ、地球の空気が綺麗になる方向に進むことになる。とても良い事だと思う。だが自分は一方で、脱炭素化が地球温暖化に本当に効果があるのかには疑問を持っている。自然エネルギーは強力だ。自然エネルギーに較べれば、人類の力など吹けば飛ぶような存在だ。太陽の黒点が多くなったり少なくなったりするだけで、温暖化が起こり寒冷化も起こる。最近は温暖化によると思われる災害が世界の各地で多発している。だが、地球科学では、現代は寒冷化に向かっているという。もし寒冷化が始まれば、食糧もエネルギーも減り人類は淘汰されることになる。その時、人類は温暖化の時代は良かったと思い返すようになるに違いない。