一日一日を大切に

もう年賀状を書く時期が近づいてきた。今年は例年になく喪中はがきが多い。自分も来年は70歳を迎える。と言う事は、同年代の人の親は90代半ば以上ということになる。そろそろご本人もという年頃でもある。喪中の多さはむべなるかなと思う。自分も一日一日を大切にしようと思うようになってきた。先日、とある情報が縁となり「日々の歳時記:夏生一暁:PHP文庫」をアマゾンで購入した。この本は小さな文庫本だが、破格な値段で税別1,600円もした。だがその価格以上に驚いたのが本の厚みだ。何と文庫本なのに4cmもある。今まで見たこともない異常な厚さだ。恐る恐る本を手に取った。パラパラと捲ってみた。そして驚いた。内容が素晴らしい。1年365日の、咲いている花、鳥、旬の食べ物、祭りが一目で分かる。しかも、歳時記だから極め付きの名句があり、季節を感じることが出来る。ちなみに今日は、与謝蕪村の名句が載っている。二十四節気は小雪、七十二候は橘始めて黄ばむ。季語は狐火。今日の言葉は榾明り、行事と祭りは木幡の幡祭りと秋葉山火防祭。季語は冬麗、虎落笛、狐火、蒲団、寄鍋、河豚、冬苺、柿落葉、落葉。こんな漢字は見たこともないし、読めるはずもないし、意味も分からないのが殆んどだ。まるで新世界に飛び込んだような感覚を覚えた。この1年は、是非ともこの本と共に暮らしてみようと思う。