猫好き

世の中猫人気が止まらないようだ。毎年飼い猫/飼い犬の比率が縮まり、今年か来年には逆転して飼い猫の方が多くなるとのこと。歴史的に見ると、猫は5000年前頃に家畜化されて以来、平安時代は愛玩動物として綱で飼われ、江戸時代は主にネズミ取りとしての主役を熟し、現代ではヒトの心を癒す家族の一員になっている。猫は犬に較べ散歩やしつけやトリミングなどが不要なので、一人住まいや高齢者や共働きなどの世帯にとっても、手間がかからず飼い易いのが増えている要因なのだろう。我が家の義母もカミサンも大の猫好きだ。だが猫を飼ってはいない。近所のソトネコを手懐けたり、猫グッズを楽しんでいる。いま我が家に遊びに来る近所のソトネコは5代目になる。その間我が家はその歴史を見守ってきた。一見さんではないのだ。我が家は猫グッズが多い。カレンダーは毎年仔猫シリーズだし、壁には猫の絵が掛かり、リビングやトイレには猫の置物が置いてある。勿論猫ジャラシはあるし、本は「人生はニャンとかなる:水野敬也:文響社」も揃えてある。テレビは「猫侍」を観ている。夫婦で外出すると時々カミサンが立ち止まってしまう。猫を見つけて声を掛けるからだ。我が家の散歩は時間がかかる。そんなカミサンの影響を受けて、最近は自分も猫が可愛く見えてきた。どうやら狂信的に熱中する人が多いと、人はその勢いに巻き込まれることになるようだ。