不作為と作為の罪

いま世界では不作為と作為の罪が蔓延しているようだ。不作為と作為の罪とは、すべきことをせず、すべきでないことをする罪。FRBのイエレン議長は、ゼロ金利政策を今年中に止めると言い続けてきたが、今も躊躇している。おそらく年内の利上げは無いだろう。米経済界から見れば不作為であり、年内にはと言いながら実行しないことは作為に違いない。国連の潘事務総長は、周りの重責を韓国人で固めただけではなく、国連を機能不全に貶めている。まさに不作為のなす業だ。一方で中立であるべき事務総長は中立を離れ、心は韓国次期大統領のための布石行動に傾斜している。作為そのものだ。EUは、フォルクスワーゲンのダーティ・ディーゼル犯罪を数年前から知っていたが、見て見ぬ振りをしていたとのこと。これはまさに表裏一体の不作為&作為の代表例と言える。この種の例を挙げると切りが無い。でも、目立つ人だけが不作為と作為の罪を気を付ければ良いと言うものではない。誰しも自分自身が、いま自分は不作為と作為の罪を犯していないだろうかと振り返ることが、明日への活力を生み出すような気がしてならない。