イグ・ノーベル賞による気付き

ノーベル賞より面白いのがイグ・ノーベル賞だと思う。ノーベル賞の価値が分かるほどの知識は持ち合わせていないから、正直言ってその凄さは生憎判断出来ない。ところが、イグ・ノーベル賞は違う。極めて身近な問題で、普段不思議に思うが反面それを当たり前と思っている事や、まさかそんなことが出来るはずがないと思っていた事が実現したりして驚かされる。今年も日本人が受賞し9年連続となった。この分野は日本人の得意技なのかもしれない。数年前のスピーチジャマーには感心した。これがきっかけになり毎年の発表を楽しみにしている。今年は寝屋川市の医師による「人間の感情が自然治癒力となりアレルギーを低減する」という研究が医学賞を受賞した。当たり前の因果関係だとは思うが、実証したことに価値があると思う。今年受賞した研究で面白いと思ったのは以下の通り。化学賞:ゆで卵を生卵にする方法。生物学賞:ニワトリに人工的しっぽをつけると恐竜のような歩き方になることを発見し、鳥の祖先は恐竜だと実験的に証明。文学賞:「はぁ?」に相当する感嘆詞があらゆる言語に存在する事実の発見。中でも感心したのは物理学賞:哺乳類の排尿時間は体の大きさにかかわらず最大21秒前後であることを発見。勿論人類もだ。そう言えば最近30秒を超えるときがある。医学的に30秒を超えると前立腺肥大を疑えという。イグ・ノーベル賞の物理学賞を見て、改めてそういう年になったのだなあと気付かされた。