ミツバチの厄年

以前世界中からミツバチが大量にいなくなる現象があり、日本でも大騒ぎしたことがある。その後ネオニコチノイド系農薬が神経系に作用してミツバチを殺すことが分かり、欧州は2年前にこの農薬の使用禁止に踏み切った。ところが日本では欧州とは正反対に今年5月厚労省がネオニコチノイド系の農薬の食品残留基準を大幅に緩和した。厚労省は緩和に先立ち多くの人に意見を求めた。大半は反対意見だったにもかかわらず、何故か厚労省は緩和した。厚労省は農薬メーカーの住友化学に何か恩義でもあるのだろうか。今後増々国産ハチミツは貴重品になりそうだ。今年はミツバチにとって更なる試練が続きそうだ。東南アジアが原産のツマアカスズメバチは対馬で留まっていたが、つい先日北九州市で見つかったと報道された。遂に日本本土に侵入したのだ。ツマアカスズメバチは獰猛で人を襲い繁殖力も高い。特にミツバチを餌としている。対馬のミツバチ大量失踪はツマアカスズメバチによるものとみられている。北九州で生き延びれば、一気に全国に拡がる恐れがある。広がってしまえば手が付けられなくなる。今こそ徹底的に駆除を行い撲滅して欲しいものだ。日本が、人間に恩恵を齎すミツバチの天国になることを願ってやまない。