辺野古とミヤネ屋

普天間基地移設問題についての政府と沖縄県との協議が遅々として進まない。1ヶ月間の冷却期間を作ったものの、状況は更に悪化しそうな気配だ。政府は辺野古移設を進めると言い、沖縄は断固阻止すると対抗し平行線のまま。互いに論点が違うのだから噛み合うはずがない。辺野古移設は米国の事情を考慮した日本国家レベルの意思であり、沖縄の反対は基地集中による負担への不満。国家レベルの意思が優先されるべきで、同時に沖縄の負担を和らげる必要がある。安倍首相は5回目の会合に初めて参加したが、たったの30分間。真摯に普天間問題を解決しようとしているとはとても思えない。政府のやり方には誠意が感じられない。相手が怒るのも宜なるかなとも思う。一方翁長知事は国連人権理事会に出席し、琉球民族への差別問題として演説を計画している。問題を負担の不満から民族差別にすり替えようとしている。背後に中国の影がちらつく。極めて危険な言動だと思う。いま沖縄には選択肢はない。政府が沖縄の負担軽減策を如何に提示出来るかにかかっている。話は変わるが、安倍首相は参院の法案審議を抜け出し、ノコノコと大阪まで出向いてバラエティー番組に出演した。司会の辛坊に「国会開会中で、まずいんじゃないか」と窘められたが、安倍は「国民にしっかり説明せよと言われているので」と答えたとか。情報ライブミヤネ屋を見たが、安倍は相変わらず説明が下手で何を言っているのか分からなかった。説明の体を成していない。これは間違いなく首相のサボりと言える。沖縄の負担も無視し、国会も無視する首相が、自民党総裁に無投票で再選されると言う。水戸黄門の出現が待たれて止まない。