鹿児島県知事の見識

全国学力テストの結果が公表された。鹿児島の教育会議で、今後の目標設定について問われた鹿児島県知事が「女子に三角関数を教えて何になるのか」と言ったとか。この発言には2通りの意味がありそうだ。一つは、教育に対する見識不足。義務教育は、社会人として自立するために必要な最低限の知識と判断力と行動力を身に付ける為にある。そのため浅くても幅広い知識・考え方を体験することが必要だ。だから世の中に出て直ぐに役には立たない知識も一通り経験することになる。寧ろ学校で学んだことは直接には役立たないものの方が多い。しかしそれらが肥やしとなり、人間として成長していくものだと思う。鹿児島県知事は、義務教育と専門教育とを履き違えているようだ。もう一つは、九州特有の男尊女卑思想。「女などに難しいことを教えても時間の無駄だ」という下心がプンプン臭う。薩摩隼の男性上位は有名だが、実態は女性上位という話を聞いた事がある。お釈迦様の掌の内から出られない孫悟空と同じで、実際は嫁さんは旦那を掌の内で遊ばせているという。県知事はまさに薩摩隼のようだ。全国学力テストで、鹿児島県の中学校は前年度に続いて全科目で全国平均を下回ったとのこと。その結果を受けての三角関数失言は、増々鹿児島県の教育レベルを押し下げることになる。鹿児島県知事は学校に入り直し「教育とは何か」を再勉強する必要がありそうだ。