カテゴリ:201508



31日 8月 2015
今日もスポーツ中継が花盛りだ。女子バレーは対韓国戦。3-0のストレートで撃破し2位に浮上した。ストレート勝ちした割には内容がスリリングで見応えがあった。この勢いで勝ち進んでくれればと思う。テニスは全米OPが始まった。何と初日に、錦織対ペール戦。夜も遅いので、観ないで寝ようかと思っていたが、バレーの勢いに押された形で、第1セットの立ち上がりだけを見ることにした。ペールは変則で、互いにリズムに乗れず、観ていてかなり草臥れる試合だった。観ている自分にも相当フラストレーションが溜まってしまった。結局午前3時頃の2-2まで観るはめになり、疲れ果ててファイナルセットの結果は明日の朝のお楽しみに残し床に就いた。ところが、寝付けない。錦織もペールも失敗するシーンが、走馬灯のように頭の中を駆け巡る。更に悪い事に、WOWOWの「有料の申し込みをすればこのテロップは消えます」と書いてある黒いテロップが目に焼き付いて離れない。それもその筈、その黒いテロップ付きのテレビ画像を3時間も見いていたのだから。WOWOWは時々無料放送をしている。何度か見たことはあるが、黒いテロップが目障りで直ぐチャンネルを変えてしまう。有料を申し込まない自分も狡いが、テロップを消さないWOWOWも狡いと思う。世の中はgive and takeが基本だ。WOWOWが気前よくテロップを消せば、気持ちよく観る事が出来、次回あたりは入ってやろうかと思うものだ。もう2度とテロップ付きのWOWOWを観ることはないだろう。
30日 8月 2015
全国学力テストの結果が公表された。鹿児島の教育会議で、今後の目標設定について問われた鹿児島県知事が「女子に三角関数を教えて何になるのか」と言ったとか。この発言には2通りの意味がありそうだ。一つは、教育に対する見識不足。義務教育は、社会人として自立するために必要な最低限の知識と判断力と行動力を身に付ける為にある。そのため浅くても幅広い知識・考え方を体験することが必要だ。だから世の中に出て直ぐに役には立たない知識も一通り経験することになる。寧ろ学校で学んだことは直接には役立たないものの方が多い。しかしそれらが肥やしとなり、人間として成長していくものだと思う。鹿児島県知事は、義務教育と専門教育とを履き違えているようだ。もう一つは、九州特有の男尊女卑思想。「女などに難しいことを教えても時間の無駄だ」という下心がプンプン臭う。薩摩隼の男性上位は有名だが、実態は女性上位という話を聞いた事がある。お釈迦様の掌の内から出られない孫悟空と同じで、実際は嫁さんは旦那を掌の内で遊ばせているという。県知事はまさに薩摩隼のようだ。全国学力テストで、鹿児島県の中学校は前年度に続いて全科目で全国平均を下回ったとのこと。その結果を受けての三角関数失言は、増々鹿児島県の教育レベルを押し下げることになる。鹿児島県知事は学校に入り直し「教育とは何か」を再勉強する必要がありそうだ。
29日 8月 2015
農水省が海外の日本食レストランが前年比1.6倍になったと発表した。195の在外公館が現地の電話帳やインターネットで調べた調査結果だ。アジアが5割、北米が2割で年率10%の伸び率だ。和食がユネスコの無形文化遺産に登録され、日本食への関心が高まったことが一因だと農水省は自慢げに言っている。数字は凄いと思うが、理由は本当なのだろうかとも思う。誰しも海外での滞在時間が長くなると日本食が恋しくなる。やっと見つけた和食店に入ると、殆んどが中華料理のなんちゃって和食店でがっかりする。勿論これぞ和食という店もあるようだが、そんな店は高過ぎてお呼びでない。結局和食とは言いながら、伸びているのは吉野家やすき家のチェーン店だ。だが、これらのチェーン店は、和食と言えば和食だが、和食とは言い難い。一方無形文化遺産に登録されるまでとは行かなくても、和食というジャンルは存在している。普通の日本人は、そのジャンルを和食として認識している。でも農水省は吉野家を日本食レストランとして認定しているようだ。農水省は単純に「日本食」の意味を履き違えしている。健康的でバランスの良い和食を、世界に広めるべきだと思う。だが足枷がある。「外人には和食の調理師免許を与えない」という差別だ。だから、本物の和食は日本人調理人しか出来ないので海外では希少価値になってしまう。まずは外人に対する和食調理師の門戸開放が先決だ。
28日 8月 2015
今日の日経朝刊三面記事トップ「リコール対象車所有者どこに?」の内容に違和感を覚えた。タカタのエアバック欠陥によるリコールは6月末で784万台だが、改修率は未だに49%に留まっている。改修率が上がらない原因は、住所変更や転売により所有者と連絡が取れないのが壁とのこと。だが、これは事実ではない。日経はタカタの事後処理の拙さを庇っているように見える。自分はホンダのインサイトに乗っている。この車も5月にリコールされた。リコールの理由は、エアバック作動時にインフレーター容器が破損・飛散し負傷する恐れがあるから。事実米国では数十名が命を落としている。心配になり自分も早速ディーラーへ改修の依頼をした。ディーラーは受け付けたが、混んでいて順番待ちとのこと。入手出来次第連絡しますとのことだったが、未だに連絡なし。先日定期点検でディーラーに行ったが、まだ入手出来ていないと言っていた。タカタの供給遅れであることは間違いない。日経の記事が事実であれば、既に改修を終えて安心しているはずなのだが。この記事にはオマケが付いている。国交省の担当者は「問題は周知不足でリコールに応じない人がいる」と言っているとか、メーカー各社は所有者宅を繰り返し訪問したり市役所で住所確認等の対応に追われているとか、実態とはかけ離れた内容が記事になっている。日経の視点は企業寄りになり過ぎている。ファイナンシャルタイムズ買収時にも、日経の企業寄り過ぎの姿勢が問われていた。日経はメディアの使命である真実を伝えるべきだと思う。
27日 8月 2015
日本ラグビー協会が後手後手を踏んでいる。ワールドラグビー統括団体が2019年ラグビーW杯の日本開催権剥奪の可能性を通達してきたとのこと。2019年ラグビーW杯のメイン会場が8万人収容予定の新国立競技場から7万人の日産スタジアムに変更された。会場変更は事前に統括団体会長の了解を得ていたが、統括団体は突然姿勢を変更し、収容人数減少による減収分数十億円を政府が補填しないと、会場を南アに移すと言ってきた。突然の姿勢変化の要因は、統括団体内部の会長派対南ア派の主導権争い。新国立競技場がポシャリ、南ア派が息を吹き返したようだ。元々日本のラグビー熱は高くない。ラグビーにとって8万人収容など夢のまた夢。結局五輪に引っ掛け、他人の褌で相撲を取ろうとしたこと自体が間違いだったのだろう。一方で日本ラグビーの実力を世界レベルに引き上げたラグビー日本代表のジョーンズ・ヘッドコーチが辞任し南アに移ることになったようだ。来年から南半球最高峰リーグ「スーパーラグビー」への日本参加が決まっていたが、選手契約などの準備が遅れ参加出来なくなる恐れが出てきたためらしい。結局日本のモタモタで掛け替えのない名コーチを失うことになってしまった。日本ラグビーには、自力でコツコツと頑張る道しか残されていないようだ。
26日 8月 2015
今日は偶々10代の日本人スポーツ選手が脚光を浴びた競技が3つも重なった。決して特異日ではなく、これからも続きそうな気配だ。陸上のサニブラウン、バレーの古賀、高校野球の清宮。高校2年生のサニブラウン選手は北京の陸上世界選手権に出場し、ガトリンと肩を並べて走った。負けたものの、次回はあのボルトと対戦したいと言う。先月の陸上世界ユース選手権200mでは、ボルト選手がユース時代に出した記録を超えている。このまま育てば世界のトップアスリートになることは間違いない。今年高校を卒業した古賀選手はバレーボールW杯に出場し、木村沙織超えの大活躍だ。相手のブロックを見ながらアタックを自在に打ち分けるピカイチの技術を持っている。戦前の予想では、リオ五輪出場権の獲得は無理だと思っていたが、それを覆すかもしれない勢いだ。今後すくすく育てば日本バレーの柱になることは間違いなさそうだ。高校1年生の清宮選手はU18野球W杯の壮行試合にDH4番として出場した。第1打席で大学日本代表の豪腕田中投手からヒットを放った。試合経験のない150km台のボールを木製バットではじき返した。まさに怪物スラッガーで和製ベーブルースとの呼び声も高い。ひょっとすると数年後には日ハムの大谷投手と一緒にメジャーリーグで活躍しているかもしれない。今年は特に10代の図抜けたスポーツ選手の活躍が目立つ。これをきっかけに、あらゆる分野で10代が頭角を現すことを願いたいものだ。
25日 8月 2015
つい先日まで35度以上の猛暑が続いていたのに、今日は一転して最高気温が22度に急落した。清々しさを通り過ぎ、少し寒さを感じる。今日は朝から、気温とは反対に心の温まる出来事があった。野球の練習着姿の中学生3人連れが、楽しそうに会話をしながら我が家の前を通り過ぎて行った。何気なく2階の窓から眺めていると、中学生は手にビニール袋を持っている。そして時々立ち止まり、腰を屈めながら何かをしている。そう、朝のゴミ拾いをしているのだ。今までこの家に住んでいて、大人が道路を掃除する姿は何度も見たことはあるが、中学生のは初めて。何か嬉しくなった。心がほんのり温かくなった。そして1時間ほどすると、先生が先導した部活の野球部員の一団がランニングをしながら通り過ぎて行った。試合も頑張れよと小さく心の中で呟いた。そう言えば、この中学の野球部は最近強くなった。確か今年は市の大会で優勝したはずだ。きっと先生は強い信念を持って人間教育をしているのだろう。優勝した訳が分かったような気がした。今日は寒いので、久し振りにシャワーではなく湯船に浸かった。冷たい身体が温まり心と筋肉が融けていくように感じた。心身ともに温まった1日だった。
24日 8月 2015
近所のホームセンターに入ったら、入口に扇風機がズラッと並んでいた。良く見ると大手電機メーカー製ではなくYAMAZENとの表示がある。YAMAZENなど聞いた事が無い。価格は4千円で格安だ。中には2千円以下のものもある。風量は3段階で首振り機能はあるがリモコンはない。大手の扇風機だと、風量は8段階でゆらぎ機能もあり、音も静かで脱臭機能とタイマーとリモコンも付いている。しかし価格は1万円以上する。扇風機はYAMAZENの機能だけで十分だ。寧ろ大手の付加機能は使いこなせない。聞くところによると、YAMAZENは扇風機で日本の3割を占めているトップメーカーとのこと。YAMAZENは山善が販売している。元々山善は工作機械の卸し業が専門の商社。中国の工場を熟知しており、信頼のおける工場に生産委託している。しかも、協力工場の品質管理責任者は全て山善の日本人社員だという。基本性能を維持しながら余計な機能を削り、低価格化と品質安定化に成功しトップシェアを築いている。時代に合った上手い戦略だと思う。デフレが続き、シンプルさと低価格で勝負する製品が増えている。ユピテルは簡易型カーナビの国内シェア6割も占めているし、今流行りのロボット掃除機も簡易型が売れ始めているようだ。まさに時代はSimple is the bestの道を進んでいるようだ。
23日 8月 2015
最近はスポーツの世界で矢鱈と「チャレンジ」が流行っている。ウィンブルドンのテニス選手が「チャレンジ」と審判判定に異議を唱える姿が当たり前になった。チャレンジとは、コート周囲の複数台のカメラの画像をコンピューター処理し、ボールの着地点を表示するシステム。数mmの違いでも選手は結果に納得する。自分は本当かしらとも思うのだが、選手も観客も納得するので極めて説得力のあるシステムだと思う。プロ野球でもチャレンジシステムが導入され、ビデオを見て審判が判定をしている。今日はバレーボールW杯の日本対ロシア戦がテレビ中継されていた。最後までどちらが勝つか分からない白熱した試合だった。バレーにも「チャレンジ」が導入されたようだ。時々監督が「チャレンジ」をする。ところが、チャレンジ判定に時間がかかり過ぎるのが欠点だ。折角手に汗を握る試合内容なのに、選手も観客も熱が冷めてしまう。チャレンジ結果は正しいのかもしれないが、試合の流れを断ち切ってしまう。更にバレーの場合は言葉の問題もある。ボールの着地点であればコンピューターに任せれば良いが、ネットタッチとかオーバータイムズなどはアナログなビデオ判定になる。でも監督が英語で判定すべき部分を的確に要求出来なければ、要求は満たされない。そんなシーンがあった。監督が英語に堪能していれば、試合の流れは変わっていたかもしれない。真鍋監督はデジタルデータを使いこなしている。でも日本代表の監督には、英会話力も求められている。真鍋監督には、英会話にもチャレンジしてほしいものだと思う。
22日 8月 2015
安倍首相が又々国会でヤジを飛ばした。一国の首相としては、何とも品格が無く傲慢で薄っぺらな態度だと思う。前回は民主の清元議員に対し「早く質問しろよ」とヤジを飛ばし数日後に陳謝。今回は中谷防衛相の言い間違え答弁に蓮舫議員が噛みついたことに対し「まあいいじゃん、そんなこと」とヤジを飛ばしたが、委員長から注意を受け発言を撤回。まあ大した問題ではない。この程度で審議をストップさせる野党の方に問題が有る。でも元々中谷防衛相は安保法案に疎いようだ。中谷が蓮舫に噛みつかれた失敗は「野呂田6類型」と「大森3要素」を混同し、誤って「大森6事例」と答弁したこと。2週間前には、自衛隊は同盟国の原爆の輸送も可能と発言し、その後首相が120%あり得ないと尻拭いした。第2次安倍内閣の面々は如何にも心許ない。財務相は漢字もろくに読めないし、文科相は子供の使いしか出来ないし、防衛相は安保法を理解してないし、環境相はやることがトンチンカンだし、石破なんとか相は話題にも上らない。最近アベノミクスという言葉も聞かなくなった。と言うよりは、本人が言わなくなった。成長戦略は無理筋だったことに気付いたのかもしれない。最近声高になったのは、化けの皮が剥がれて来たので、隠そうとする努力かもしれない。それが「品格が無く傲慢で薄っぺらな態度」として現れていると見れば全てに納得がいく。政策も人事も考え方も、全てが硬直化している。9月の自民党総裁選の無投票再選で、その硬直化は更に揺るぎ無いものになりそうだ。軌道修正出来るのは、今や国民の大きな声しかないと思うのだが。

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