日本ラグビーの行く末

日本ラグビー協会が後手後手を踏んでいる。ワールドラグビー統括団体が2019年ラグビーW杯の日本開催権剥奪の可能性を通達してきたとのこと。2019年ラグビーW杯のメイン会場が8万人収容予定の新国立競技場から7万人の日産スタジアムに変更された。会場変更は事前に統括団体会長の了解を得ていたが、統括団体は突然姿勢を変更し、収容人数減少による減収分数十億円を政府が補填しないと、会場を南アに移すと言ってきた。突然の姿勢変化の要因は、統括団体内部の会長派対南ア派の主導権争い。新国立競技場がポシャリ、南ア派が息を吹き返したようだ。元々日本のラグビー熱は高くない。ラグビーにとって8万人収容など夢のまた夢。結局五輪に引っ掛け、他人の褌で相撲を取ろうとしたこと自体が間違いだったのだろう。一方で日本ラグビーの実力を世界レベルに引き上げたラグビー日本代表のジョーンズ・ヘッドコーチが辞任し南アに移ることになったようだ。来年から南半球最高峰リーグ「スーパーラグビー」への日本参加が決まっていたが、選手契約などの準備が遅れ参加出来なくなる恐れが出てきたためらしい。結局日本のモタモタで掛け替えのない名コーチを失うことになってしまった。日本ラグビーには、自力でコツコツと頑張る道しか残されていないようだ。