心許ない閣僚たち

安倍首相が又々国会でヤジを飛ばした。一国の首相としては、何とも品格が無く傲慢で薄っぺらな態度だと思う。前回は民主の清元議員に対し「早く質問しろよ」とヤジを飛ばし数日後に陳謝。今回は中谷防衛相の言い間違え答弁に蓮舫議員が噛みついたことに対し「まあいいじゃん、そんなこと」とヤジを飛ばしたが、委員長から注意を受け発言を撤回。まあ大した問題ではない。この程度で審議をストップさせる野党の方に問題が有る。でも元々中谷防衛相は安保法案に疎いようだ。中谷が蓮舫に噛みつかれた失敗は「野呂田6類型」と「大森3要素」を混同し、誤って「大森6事例」と答弁したこと。2週間前には、自衛隊は同盟国の原爆の輸送も可能と発言し、その後首相が120%あり得ないと尻拭いした。第2次安倍内閣の面々は如何にも心許ない。財務相は漢字もろくに読めないし、文科相は子供の使いしか出来ないし、防衛相は安保法を理解してないし、環境相はやることがトンチンカンだし、石破なんとか相は話題にも上らない。最近アベノミクスという言葉も聞かなくなった。と言うよりは、本人が言わなくなった。成長戦略は無理筋だったことに気付いたのかもしれない。最近声高になったのは、化けの皮が剥がれて来たので、隠そうとする努力かもしれない。それが「品格が無く傲慢で薄っぺらな態度」として現れていると見れば全てに納得がいく。政策も人事も考え方も、全てが硬直化している。9月の自民党総裁選の無投票再選で、その硬直化は更に揺るぎ無いものになりそうだ。軌道修正出来るのは、今や国民の大きな声しかないと思うのだが。