海水浴場の鮫

海水浴がたけなわなのに、関東周辺の海に鮫が出没しているという。お蔭で閉鎖される海水浴場も多くなってきた。ニュースでは、すわ温暖化現象の影響かと騒いでいる。ところが、鮫の専門家によると、今年が特別多いという訳ではないらしい。今までも鮫は近海にいたが、誰も注目しなかっただけだと言う。鮫は鮫でも、ジョーズで知られるホオジロザメやイタチザメは獰猛だ。でも今問題視されているシュモクザメは、気性がそれほど荒くないと言われている。鮫の出現イコール温暖化イコール獰猛と連想するのは短絡過ぎるのかもしれない。自分が卒業した小学校は品川区の鮫浜小学校。鮫洲学校と浜川学校が合併し鮫浜小学校になった。創立は明治9年。69歳の自分が80期生以降の卒業だから歴史ものだ。鮫洲の由来は、鎌倉時代に沖で見つけた鮫のお腹に観音様が見つかったことから名付けられたようだ。そんな昔から東京湾にも鮫はいたのだ。人に危害を加えるおそれのある種は鮫全体の1割ほどしかいない。寧ろ高級カマボコの原料になったり、中華料理の高級食材であるフカヒレとして、価値のある食材になっている。鮫は体の割に目が小さいので、強面に見えるので割を食っているところもあるようだ。鮫の語源は、小さい目が小目になりそしてサメになったという説がある。ヒトも生物も小さい目はハンデになるようだ。