天津の悲劇

中国の天津で大爆発があり、多数の犠牲者が出ているようだ。本当の事は分からないが、取りあえずの情報によると、従業員は危険物の取り扱いについて教育を受けていなかったとのこと。日本には法律に基づき甲、乙、丙種の資格がある。甲は全ての危険物の取り扱いと立ち合いが出来、乙は第1種から6種のうち自分が交付された危険物を扱うことが出来る。丙種はガソリンスタンド専用だ。自分は入社してから直ぐに甲種を取得した。別に特別な訳ではない。学卒で危険物取扱主任者の資格を取るなど当たり前で、取れない人が後ろ指を指される時代でもあった。だから日本であれば危険物の取り扱いは常識の範囲にあった。でも中国ではどうだったのだろうか。全てを海外から導入し、稼働させるまでは良い。だが海外勢が去りお仕着せのノウハウだけで危険物施設を運営するリスクを如何に考えていたのだろうか。ノウハウに経済的価値は無いと思うのが中国だろうと思う。しかし、日本の技術そのものは、基本パテントというよりも、ノウハウの塊だ。実用技術とはノウハウそのものなのだと思う。中国の大爆発は宜なるかなとも思う。中国は第二の経済大国になったのだから、もっと地に着いた技術を伝承してほしいものだと思う。