イメージの魔力

Yahoo!JAPANのヘッドラインニュースは、見出しが13文字程度で表現されていて、一目で内容が分かり易く優れものだと思う。ネット時代には合っている。しかし文字数限定の為か、反対の意味に取れることもあるし、早とちりして誤解することもある。先日「さいとうさん漫画ゴルゴ、間引き」という見出しが目に止まった。最近は文章を読んでからその内容を理解するというステップよりも、短文を見た瞬間に自分なりにイメージしてしまう癖が付いてしまっている。「漫画」と「間引き」には相関が無い。だから一瞬「有名漫画家が本を万引き」とイメージしてしまった。まさかと思い、内容を確認した。勿論万引ではない。内容はゴルゴ13で有名なさいとうたかおさんの1400ページの長編コミックを、出版社が作者に無断で400ページ分を間引いて編集し出版。そのため主要な人物が姿を消したり、新しい人物が突如登場したりで意味が通じなくなっていたとのこと。この件は単に出版社の凡ミスだから大した問題ではないが、もしゴルゴ漫画ファンの麻生財務相がこの本を見たら何と言うだろうかとイメージを膨らました。大雑把な性格そうだから、物語の整合性など気付かないかもしれないし、あるいはすでに既読済みで間引かれた400ページを言い当てているかもしれない。漫画は想像と現実の世界を融合させイメージを生み出す魔力を持っていることを実感した次第。