振り込め詐欺に対する新兵器

KDDIが振り込め詐欺などの迷惑電話を防止する新サービスを明日から開始するようだ。警察や自治体が持つ振り込め詐欺や悪質な勧誘などに使われた電話番号を自動受信して照合する専用機器を固定電話に繋ぐと、自動的に着信拒否をする仕組みとのこと。振り込め詐欺の被害は増々増加の一途を辿っていて昨年度は過去最悪の375億円に達している。昔はオレオレ詐欺と言われていたが、振り込め詐欺になり、更に母さん助けて詐欺とかニセ電話詐欺とかなりすまし詐欺とか名称が変わっても効果はなかった。手口も巧妙になり、当初は専ら1人で子供や孫を演じていたが多人数での演技型になり、掛け子、出し子、受け子に加え番頭、代行屋、名簿屋など役割分担が進み組織化されて増々強力になってきている。結局被害に遭わない為には、注意を呼びかける方法しかなかったのが現状だ。KDDIの専用機器は優れものだ。初めて注意喚起に変わる機器の登場だ。効果への期待度は大きいが、問題は価格なのかもしれない。お年寄りに是非とも購入したいと思わせる価格設定が出来れば大成功することだろう。低価格を実現するために、KDDIの企業努力は勿論のこと、警察やマスコミや行政の協力の有無が決め手になりそうだ。