災い転じて福となすか

7年間に渡った単身赴任生活で、極めて時々ではあるが非常食として「ペヤングソースやきそば」にお世話になったことがある。ペヤングと言うと、ためしてガッテンの顔である噺家の立川志の輔師匠を思い出すくらいCMが一貫している。そのぺヤングソースやきそばにゴキブリの混入が見つかり製造停止したのが去年の年末だ。通常であれば、製造元は原因を突き止め、それを無くす対策を打って解決しましたと宣誓し、直ぐに製造販売を再開するものだ。ところが、ぺヤングの製造元である「まるか食品」は、問題発覚以来6か月の月日を経てから、来月いよいよ販売を再開するという。何と半年も経ってからだ。工場の製造ラインには監視センサーカメラを増設し、品質管理スタッフを増員してソフト面でも安全対策を強化したとのこと。食品衛生管理の国際規格HACCPの認証取得も目指すという。この会社の品質管理に対する志は並み大抵なものではないと思う。単身赴任当時は、さほど美味しいとは思わなかった。だが第1級の品質管理という味が加わった。来月は自ら進んで食べてみようと思う。災い転じて福となす、となることを願いたいものだ。