絶対成功する禁煙法

禁煙道具の1つとして電子タバコが流行っているようだ。ところが厚労省が調べたところ、国内で流通する9銘柄中4銘柄で、蒸気から高濃度の発がん性物質ホルムアルデヒドが検出されたと発表した。中にはニコチンが検出されたものもあったという。ニコチン中毒からの脱出や肺ガン予防を目的にしているのに、これでは何をやっているのか分からない。自分は40歳になるまで20年近くタバコを吸っていた。初めは軽い洋モクのkentだったが目が回るほど苦しかった。そのうちどんどんエスカレートし、short hopeを1日60本吸うヘビースモーカーというよりはチェインスモーカーになっていた。禁煙には何度も取り組んだが成功したことは無かった。父が亡くなり母が兄の家に引き取られた時、自分は仕送りすることにした。ところが当時は家を建てたばかりで、子供も3人いて、アルコールもタバコもやっていたので生活はキチキチだった。そこで思い切ってタバコを止め、浮いた2万円を毎月仕送ることにした。その時、願を懸けた。もし自分が禁煙を破ったら、その分仕送りが減り、母の命が短くなると考えた。自分がタバコを吸えば母の寿命が短くなる、と自分に言い聞かせた。最早タバコを吸う訳にはいかない。母の命が短くなってしまうのだから。この願の効果は絶大だった。禁煙当初は飴玉などを舐めて紛らわしていたが、胃がおかしくなり体調を崩したが、喫煙の衝動にかられた時も耐えることが出来た。あれから30年近く経ったが、未だに1本も吸っていない。今では、人の煙でも胸が苦しく感じるので、本能的にタバコ飲みの傍には近づかない。今から考えてみると、母が自分のタバコを止めさせてくれたのかもしれないとも思えてならない。