クールビズの正体

今日から官公庁のクールビズが始まった。ところが、我が家の前には黒い服の詰襟の高校生たちが通り過ぎる。何か変だと感じた。クールビズはイコール衣替えだと思っていた。だがそれは自分の認識違いだったようだ。クールビズは2005年に小池百合子環境相が提唱し、当初は6月から9月までで衣替えと同じだった。しかし東日本大震災で原発が止まり、それ以降は5月から10月までに拡大した。でも、衣替えは従来通り6月から9月までのままに置き去りにされてしまったようだ。今年は連休に入り毎日夏日のような暑い日が続いている。官公庁の役人はノーネクタイやアロハ姿で出勤し始めたが、高校生は冬服の詰襟なのだ。極めてアンバランスだと思う。だから原点に返り、クールビズとは一体何なのだろうかと考えてしまった。官公庁はエアコン完備で、夏場は寒過ぎないようにクールビズで28度に設定しようとしている。一方官公庁の配下にある小学校も中学校も高校もエアコンなしの下で汗を垂らしながら日々を過ごしている。官公庁は仕事をしているし、学校の生徒も将来に備えて勉強をしている。している事は同じだ。だがこの違いは何処から生じるのだろう。こういうことを考えていくと、官製のクールビズの正体が見えてきたような気がした。