歴史を繰り返す地方再生

第3次安倍内閣の目玉は地方創生だったと思っていたが、自分の記憶違いかもしれない。安倍と首相の座を争おうとした石破が折れて地方創生担当大臣に収まり、過去のようなバラマキはしないと言っていたような気がする。石破はその後すっかり影を潜め今は動向だに知る由もない。最近政府は2014年度補正予算に盛り込んだ緊急経済対策の自治体交付費約4千億円の配分を公表した。所謂地方創生交付金だ。しかしその殆んどが自治体宛ての商品券購入費だと言う。昔を思い出す。嘗て竹下首相は、ふるさと創生事業として、各市町村に1億円をばら撒いた。総額1兆円もだ。公明のアイデアであった6千億円の地方振興券なるものもあった。その結果は国民の誰もが知っている。益は無く国家財政がひっ迫しただけだったことを。それに較べれば今回のバラマキはたったの4千億円とも言えるし、今の時代に4千億円をもとも言える。「過去のようなバラマキはしない」と断言していた石破は、地方創生策について今何を考えてどのような行動を始めているのだろうか。気になる所だ。