痛い注射の効能

今年は年明け早々生まれて初めてインフルエンザに罹った。高熱を経験し、この年齢で肺炎になると怖いなと思った。急に肺炎球菌ワクチンに興味が湧き調べてみた。肺炎球菌のパンフレットによると、年寄りは免疫力が低下し、肺炎球菌に感染し易くなり、肺炎、髄膜炎、敗血症、中耳炎などを発症することが多いとのこと。現在、肺炎は日本人の死因の中で、がん・心疾患に続く第3位で、肺炎で亡くなる人は年間約12万人にも達する。しかも、その内の97%が65歳以上だという。これは接種するべしと思い近所の医院へ行った。先生によると、接種後高熱が出たり酷く腫れる人もいるとのこと。まさか自分はそうはならないと思い接種を受けた。先生は腫れるので利き腕ではない方に打った方が良いでしょうと言う。ところが自分は両刀使いだ。野球やボーリングは左だが、テニスは右。次の日にテニスをする積もりだったので、左に注射をして貰った。注射そのものは痛くはないが、翌日左上腕が腫れた。筋肉を酷く打撲した時のような痛さだ。右手をテニスの素振りのように動かすと左の上腕がかなり痛い。テニスは諦めることにした。その次の日も痛かった。鏡で見ると縦20cm横10cm程の大きさで赤く腫れている。相当強力な注射のようだ。今までの人生で、最も痛かった注射は子供の頃に打たれたBCGだ。筋肉注射だから打つ時は痛かったが、その後は膿むのだが痛かった記憶はない。肺炎球菌ワクチンは我が人生の中で最高に痛い注射であった。痛さの程度は効能に比例すると信じることにした。