硫黄の臭い

車のお守りを兼ねて1泊ドライブ旅行で箱根に来た。宿は温泉露天風呂付の部屋にした。自分はいつもカラスの行水だから、大浴場だけしかない宿ではコストパフォーマンスが悪い。その点露天風呂付は気軽に何度も入れるので都合が良い。この宿の温泉は大涌谷から引いているので湯の花で白濁している。白濁しているだけで温泉に浸かっているという感覚になるが、硫黄の臭いもして温泉気分を堪能出来た。温泉入浴後は水道水で洗い流さない方が効能があると聞いた事があるので、洗い流すことは止めた。何度も入ったので、体に硫黄の臭いが微かに染み付いたように感じた。自分は化学が専門だったので「硫黄の臭い」を思い出した。あの黄色い硫黄は臭いなどはない。硫黄は反応性が高いので、直ぐに硫化水素や二酸化硫黄に変化する。それが臭うのだ。化学的には正しいが、それを言うのは野暮というもの。世間常識では硫黄は臭いというのが正しい。硫黄の臭いを堪能したリラックスタイムであった。