羞じと嘘の上塗り

東洋ゴムの免震装置改ざんは相当悪質だ。検査データを改ざんし不良品を出荷していたとのこと。既に55棟もあることが判明し、しかも震災時は対策の拠点となる市庁舎や病院に使われていたというから事は重大だ。東洋ゴムの社長の釈明会見が報道されたが、その内容に愕然とした。免震装置の製造と検査は一人の担当者だけがやっていて上司はお飾りでノータッチだったと個人の責任にしてしまった。1年前に担当者が代わり改ざんを発見したがその後もダンマリを決めて不良品の販売を続けた。免震装置の技術は高度な専門性が必要なため発見から公表までに1年もかかってしまったと言い訳しているが、後任の担当者は直ぐに改ざんに気付いたのでこれもウソだ。羞じの上塗りという言葉があるが、東洋ゴムの場合は、嘘の上塗りと断言出来る。東洋ゴムは以前断熱パネルでも改ざんをしていたことがある。しかも歴代の部長、課長、担当者が改ざんを隠し続けたというから半端ではない。一度腐った根性は治らないのかもしれない。と言うよりは東洋ゴムのDNAなのかもしれない。そう言えば我が家の車は東洋ゴム製のタイヤを履いている。何やら足元が不安になってきた。