火星への片道旅行

世の中には変わった人がいるものだとつくづく思う。9年後に火星で定住する計画に応募した20万人から100人が絞り込まれたと公表された。オランダの非営利団体が2024年に火星への片道旅行の参加を募った結果だ。今年中に最終メンバー24人を選ぶという。現在の技術では、火星に到達するには7か月かかり、到達しても2か月程度しか生存出来ない。しかも、これまでの無人探査計画の成功率は5割で半分は失敗している。参加希望者には、歴史に名を残したい人、先駆者になりたい人、暇を持て余している人、メキシコ在住の日本人女性など、まさに人さまざまだ。この団体は計画には60億ドルが必要と言っているが、NASAは4500億ドルかかると言っている。参加費用は調べたが分からなかった。応募の20万人の殆んどは夢に応募したのだろう。100人に残れば、相当現実的になり身支度を整える者と辞退する者に分かれるのだろう。そして最終の24人に選ばれた時、どうのような行動をとるのだろうか。1人か2人は決心が揺るがないかもしれないが、殆どの人が断念するに違いない。しかし究極の選択をした24人には夢以上に精神的苦悩と戦ったという心の宝物が残るのかもしれない。