AO入試って何

東大や京大がいよいよAO入試を導入するというニュースを聞いて、AO入試とは何なのかと興味を持った。受験生を持つ親にとっては常識中の常識だろうが、自分にはAO入試という言葉が初耳なので調べてみた。AOはAdmissions Officeの略で、入学管理局と訳される。AO入試とは、出願者自身の人物像を学校側の求める学生像と照らし合わせて合否を決める入試方法とのこと。一言で言うと一芸入試だ。AO入試の発祥は慶応の湘南藤沢キャンパス。学科試験で合否を決める従来の入試ではなく、特に特技を重視して合格者を選抜する方法だ。早大や慶大では優秀な学生を取ることが出来たとの結果が出ているようだ。一方二三流の大学は、芸能タレントを入学させ、人寄せパンダで入学者を増やしているが、退学する学生も多いとのこと。AO入試には一長一短がある。現在の受験制度の偏差値至上主義は改めるべき時代に来ているから、AO入試は一つの良い改善手段と言えると思う。しかし問題は、大学側の活用方法にある。出る杭を打つのではなく育てて社会に貢献する人物に育成するのであれば推進すべきだろう。だが単に入学者数を確保するための無試験推薦入試であれば学生の質の低下は免れない。長期的には大学にとっても学生にとってもデメリットになるだけだ。AO入試は、大学経営者が真の経営者たるかを見極める試験なのかもしれない。