成功の裏に執念あり

師走に入るとテレビのレギュラー番組が無くなってしまう。殆んどが特集番組に変わるが、内容は玉石混交。今日の「誰も知らないななつ星」は面白かった。名物社長とデザイナーが、豪華さとは何かを求めて「ななつ星in九州」を生み出すドキュメンタリーだ。JR九州の唐池社長は相当なアイデアマンらしい。ゆふいんの森、A列車で行こう、指宿のたまて箱、海幸山幸、いさぶろう・しんぺい、あそぼーい!などのデザイン&ストーリー列車と称する観光列車を編み出し経営を立て直したとのこと。「ななつ星in九州」は最初から今の原型があった訳ではないようだ。最初に「豪華さ」ありき。デザイナーがイメージを出し社長がクレームを付けることの繰り返しで、難産の末今の「ななつ星in九州」が出来上がったとのこと。偶々浮かんだアイデアを実行したら当たったという訳ではない。新しいものを開発するとは、そういうものだと思う。この番組で一番感銘を受けたのは、組子職人の一言「変えてもいいと言われても絶対変えない。それ以上のモノを作る」。社長といい、デザイナーといい、組子職人といい、執念こそが成功へ近づく本道であることを再認識させられた番組であった。