今年の創作四字熟語

住友生命が今年の世相を表す創作四字熟語の優秀作品と入選作品を発表した。漢字は表意文字だから見ただけでイメージが湧く。元の四字熟語をひねったものだから元の意味と創作熟語の意味が重なり感じ方に深みが出る。世相を表現しているのでニタッと笑って納得してしまう。特に今年の作品は秀逸揃いだと思う。LEDのノーベル賞受賞を青光褒祝(成功報酬)、デング熱を蚊無安全(家内安全)、消費税を五八至十(五八四十)、ニホンウナギ絶滅危機を野生枯鰻(痩せ我慢)、アナと雪の女王は雪歌繚乱(百花繚乱)、秋山監督のSB優勝を優秋之美(有終の美)等々、数え上げたら切りがない。漢字には表意文字を持たない外国人には理解出来ない世界がある。覚えるのに苦労はするが、覚えてしまえばこれ程豊かな表現を体感出来るものはない。韓国は1970年頃朴正煕大統領が漢字廃止を宣言し表音文字のハングル一色にしてしまった。それまで使っていた漢字がなくなり、文化の深さが浅くなり薄っぺらになったような気がしてならない。日中韓は漢字を通し意思の疎通を図ることが、今後の友好を深めることになるのかもしれない。