日経からの教訓

IOC総会で「開催都市の希望種目提案権」が承認され、日本ではお家芸の野球とソフトが復活かと騒がれている。まだ何も決まっていないのに、既にチームは侍ジャパンで球場は東京ドームという線で話が進んでいるという。だが報道もかなりいい加減だ。この話はこの先まだまだ紆余曲折ありそうだ。昼間の日経Web版の見出しは「トーリMLB副会長:五輪への大リーガー派遣は難しい」と、米国は野球復活に否定的。ところが、日経夕刊の見出しは「トーリMLB副会長:五輪で野球復活の可能性を歓迎」と肯定的なのだ。同じ日経で同じニュースであるのに同時に否定と肯定の見出しが飛び交う。何と節操のない会社なのだと思う。だが中味を読んでみると内容は「野球復活は歓迎するが、大リーグはシーズン中なので参加は難しい」で、同じなのだ。前から見るか、横から見るか、後ろからみるかで表現は変わる。「見出し」は直感的に理解させる力はあるが、同時に方向を誤らせる力もあることを実感した。ニュースは見出しだけで判断してはいけない。しっかり内容を吟味すべきだ。更に紙面の裏には何が隠れているのかを推察することが大切なようだ。日経から教訓を一つ受け取った。