人の為にvs自分の事だけ

文科省所管の統計数理研究所が2013年日本人の国民性調査の集計結果を発表した。7割の人が、日本人の長所は勤勉、礼儀正しい、親切だと回答した。もう一度生まれ変わるとしたら日本か他国かの質問には、8割以上が日本を選んだ。一方努力しても報われないと考えているのは、若い世代で急増し4割も占めている。これは問題だ。マスコミは良い面だけを採り上げるのではなく、問題点に焦点を当てた報道こそマスコミの責務だと思う。今回の最大の特徴は「人の役に立ちたい人」が「自分の事だけに気を配る人」を抜き初めて逆転したことだと思う。米国では、西アフリカでエボラ出血熱患者を治療し帰国した女性看護師が物議を醸し出している。裁判所が帰国後経過観察期間は外出を控えるよう命じたが、それを不服としてサイクリングを楽しむなど猛烈に反発している。この看護師は、仕事は「人の役に立ちたい人」であるが、信条は「自分の事だけに気を配る人」でもある。取りあえず陰性との結果は出ているが、潜伏期間の21日を過ぎないと発症するかは分からない。人のことを考えれば決して外出すべきではない。地元民は外出に反対しているが、オバマの考えは基本的に賛成側だ。看護師もオバマも個人主義の度を越している。自分は日本に生まれていて良かったと思う。