ビールvs第三のビール

政府・与党がビール系酒税格差を圧縮する方向で検討を始めたとのこと。350ml缶ビールは小売価格223円のうち酒税は77円だから酒税が4割近くを占める。発泡酒は165円で酒税が47円なので3割。第三のビールは144円で酒税28円なので2割が現状だ。この4割と3割と2割を平均して3割に変えようとしている。党税調は、税負担の軽い第三のビールの販売量増加を抑え負担の重いビールを増やして税収を伸ばそうという魂胆だ。目論み通りにいくと、ビールは約10円安くなり、第三のビールは約15円高くなることになる。ビール好きには結構なことだが、第三のビール愛好家には相当な痛手になる。ビールの販売量は減ってきたとはいえ、売れている。ビールは混ぜ物がない自然発酵飲料なので割高とはいえ離れないファンは多い。一方第三のビールは添加物の極みだが、糖質ゼロとかプリン体ゼロを好んで愛飲するファンが多い。低価格でかつ身体に優しいという触込みの第三のビールなのに、政府が細やかな庶民の楽しみを奪ってしまって良いのだろうか。