離陸が墜落に様変わりか

国産初の小型ジェット旅客機MRJ機体完成記念という離陸式典で祝辞を述べるはずが、急遽「国民の理解が得られなければ辞任する」と墜落直前の言い訳に変わってしまった。勿論小渕経産相のことだ。政治家にありがちなルーズな金銭感覚が露見してしまったようだ。政治家と金の問題は、目新しいことではなく古今東西昔から何処にでもある。だから中身は兎も角、金には清廉潔白であることを装うことこそ、政治家の心構えとしての第一歩に違いない。まずは身を固めるべきものだ。ところが、あろうことか小渕女史は元来この種の話題には事欠かない人物だったようだ。むべなるかなと思う。金銭感覚に疎いと言うよりは、常識が欠如していると言えるかもしれない。それだけでも政治家失格だが、自分の違法性を棚に上げて自分の進退を国民の理解に求めるなど、開いた口が塞がらない。もし小渕女史が自分の子供であれば「自分のしたことは知っているはず。自分の出処進退は自分自身が決めるべきだ」と諭すと思う。でも多分、小渕元総理が生きていれば、必死で火消しに奔走するのだろうなと思ってしまった出来事だ。