10月10日は体育の日

今日10月10日は1964年の東京五輪開会式を記念した体育の日だった。それが2000年のハッピーマンデー制度導入により10月第2月曜日に移動させられてしまった。体育の日以外に月曜日に移されたのは成人の日、海の日、敬老の日。体育の日は、五輪を記念したものだから移動させずに10月10日である方が歴史を感じさせる。成人の日は、古くから小正月の1月15日に元服の儀が行われていたのを引き継いだものだから、伝統は守るべきだ。敬老の日は、元々農閑期の気候の良い9月15日に年寄りを敬ろうと兵庫県が始めたものが全国に広まったもの。15日に拘る理由はないが、月曜日に移すことに高齢者が反発したため、今では休日ではない「老人の日」として定着している。「老人の日」を作るくらいならば移動すべきではなかった。海の日や山の日は何の根拠もないので日にちなど決めずに初めから月曜日と決めれば済む。ハッピーマンデー制度は連休だけに拘り過ぎ、歴史や伝統を歪めてしまったようだ。我が家の結婚記念日は11月28日だが、もし自分が今年から次の月曜日の12月1日にしようと言ったら、果たしてカミサンは何と言うだろうか。答えは聞くまでもない。呆れかえって返事もしてくれないだろう。歴史や思い出はいつまでも変わらず、大切に慈しむべきものだと思う。