正真正銘の内輪もめ

参院予算委員会が空転している。お騒がせの松島みどり法相が赤いストールに続き、今度は「うちわ」問題で本来するべき審議をディスターブさせている。ことの発端は、自身の選挙区のお祭りで柄付きのうちわを配ったこと。それを民主の蓮舫が噛みついた。その「うちわ」には本人の名前とイラストと肩書が書いてある。公職選挙法の解釈では「うちわ」であれば物品にあたるため、有権者への寄付行為と見做され違反していることになるとのこと。松島法相はニタニタした様子で「そのうちわは。・・・うちわではなく討議資料です」と答弁。「うちわ」を「うちわ」と言えない法相にもうんざりしたが、その品のない様子にあきれ果てた。ところが今日の日経朝刊によると、嘗て蓮舫は円形の「うちわ」に公約を書き込んだ資料を配った前科があるとのこと。丸いビラで穴が開いていないから「うちわ」ではないと言い訳したようだ。要は「穴の開いていないうちわ」対「柄付きのうちわ」の対決だ。法相が蓮舫に対しニタニタしていた態度が肯けた。今時夏のイベントに行けば、どこかの会社が「うちわ」を配るのは当たり前。「うちわ」ごときが公職選挙法にひっかかること自体がおかしいのだ。そんな「うちわ」を攻撃の的にする国会こそ、もっとおかしく常道を逸している。これはまさに参議院という狭い村社会での内輪(うちわ)もめなのだろう。両者にレッドカードを。