道州制の先駆けに

栃木県と茨城県の県境を越えて隣接する小山市と結城市が友好都市になった。県境の隣り合う自治体同士が友好都市を締結するのは全国初とのこと。市町村が姉妹都市や兄弟都市あるいは友好都市や親善都市として締結している例は多い。締結理由は色々ある。千歳市とアンカレッジ市は空港都市。浦安市とオーランド市はテーマパーク。西宮市と紹興市は酒造業。浜松市とワルシャワ市は音楽。鹿児島市とナポリ市は火山。串本町とトルコのヤカケント町はエルトゥールル号遭難事件が縁。奈良市と西安市はシルクロード。山形県南陽市と中国南陽市は同名。提携理由は自然環境や文化や歴史の共通事項の発見や市民交流など様々だ。でも理由は兎も角、某かの縁で町同士が交流を重ねることは互いに理解を深め互いをリスペクトし合える土台になる。大いに輪を広げるべきだと思う。日本は縦割り社会で色々なものが分断されている。道州制もそれを打ち砕く手段の一つだが遅々として話は進んでいない。小山市と結城市がスクラムを組んで街の発展に成功すれば、県とは何だったのかと疑問が湧くはずだ。ひょっとするとこの友好都市は道州制への先駆けになるのかもしれない。