勝てば官軍負ければ賊軍なのか

W杯一次リーグで敗退し、ザックジャパンが解散した。ザック監督は「敗戦の責任は全てを指揮してきた自分にある」と潔く退任を表明した。日本サッカー協会の幹部から采配についての批判が出たり、次期監督候補の実名が取り沙汰されている。ザックは現地で協会から引導を渡されたに違いない。勝てば官軍負ければ賊軍、ということなのだろう。しがみ付かずに潔いところもザックの素晴らしい性格だ。トルシエやジーコに較べ指導力も人間性も数段上だった。サムライブルーにマッチしたオシムに並ぶ名将と言える。この4年間ザックがサムライブルーに果たした貢献は極めて大きかったと思う。今後協会はザックをどのように評価するのだろうか。スポーツは結果だけが判断材料とは言うが、本当にそうだろうか。優れた指導者の下に優れた選手が育つ。これは結果ではなく過程の成果だ。長友の流した涙がザックの魂を引き継いでいくように思えてならない。アルベルト・ザッケローニ監督、ご苦労様でした。