成長戦略の本丸は

アベノミクスの第3の矢である成長戦略が閣議決定された。いよいよアベノミクスが本物であるかが問われようとしている。雇用、農業、医療の岩盤規制に風穴を明けたと自画自賛しているが本当だろうか。確かに1年前に較べれば具体的な内容になってはいるが、当初の目標に較べれば既に骨抜きが進んでいる。成長戦略のポイントの一覧表を見て、これで日本経済は回復すると感じる人はどれほどいるのだろうか、と疑問になる。過去の改革はどの政権でも官僚に阻まれ尽く失敗している。しかし、やらないよりはトライした方が良いに決まっている。果たしてこの成長戦略で上手くいくのか、期待はしていないが今後を見守りたい。もし将来アベノミクスが成功したと評価されたとするならば、その要因は成長戦略ではなくTPP締結になるような気がする。